『エキサイト・シリーズ2024』後楽園ホール(2024年2月20日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○田村男児vs阿部史典×

 田村が3ヵ月ぶりの再戦で阿部に雪辱を遂げ、世界ジュニアヘビー級王座3度目の防衛に成功。ライジングHAYATOが挑戦を表明し、V4戦が決定的となった。また、バックステージではみちのくプロレスのMUSASHIが現れて参戦表明し、田村と握手を交わした。

 昨年大みそかでの初戴冠以来、田村は昨年のジュニアリーグ戦のリベンジロードを歩んできた。ドローに終わったEvolutionの盟友・佐藤光留、公式戦で敗れた岩本煌史にことごとく雪辱。そしてこの日の相手も11・12後楽園大会における公式戦で敗れた阿部。「僕と阿部選手にしかできない闘いを見せたい」と誓って臨んだ。

 「どうしても手に取って腰に巻きたいベルトの一つが世界ジュニア」という阿部は武骨な王者を苦しめた。足攻めで田村を劣勢に追い込むと、伊良部パンチをぶち込み、足4の字固めで苦もんさせた。耐えた田村がショートレンジラリアットを連打しても、伊良部パンチで逆襲し、リーガルスープレックスに追い込んだ。

 それでも田村が打開する口火となったのはやはり武骨ファイト。ラリアットをカウンターで振り抜き、ドラゴンスクリューを阻止してパワーボムで豪快に叩きつける。阿部が丸め込みで切り返しても3カウントを許さず。カウンターのラリアットを叩き込んで3カウントを奪った。

 田村が苦闘の末、阿部に雪辱を遂げ、世界ジュニア王座3度目の防衛を飾った。ジュニアリーグ戦の借りをまた一つ返した王者が「魂のあるヤツとやりたい」と希望すると、次なる挑戦者が現れた。HAYATOだ。「やっぱり田村男児は強い。でも、強いだけが強さじゃないよ。どんな強いヤツでも骨が折れたり、病気になれば弱くなるよね。でも、信念は絶対に折れない。俺がそれを証明するよ。俺の挑戦受けてくれないかな?」と表明。田村に拒む理由はなく、「今まで俺はいろんな相手とやってきた。いろんな気持ちも背負ってきた。だからよ、HAYATO、いつでもかかってこい」と受けて立ち、V4戦での迎撃が浮上した。

 また、バックステージでは2月いっぱいでみちのくを退団するMUSASHIが現れ、「チャンピオンのあなたに言いたいことがある。俺さ、全日ジュニアのそのベルトに興味あるんだよね。このリングで一緒に戦わせてもらってもいいかな?」と全日本参戦を意思表示。将来の対戦を誓い合って田村と握手を交わすと、「俺が全日ジュニア、もっと面白くしてやるよ。そして名だたるレスラーたちが巻いてきた世界ジュニアのベルト…俺はあのベルトを腰に巻きたい」と誓ってみせた。

【試合後の田村、MUSASHI】

▼田村「3度目、防衛することができました! 今日対戦してくれた阿部史典選手、ありがとうございました。リング上でも言った通り、これで“お礼参り"することはできたんで、次の新しい相手…ライジングHAYATO。アイツも熱い気持ちと魂を持ってる。アイツだって信念を曲げずにまっすぐやってきてる。彼なりに。その魂を俺は気持ちよく受け取りました。もっともっと魂のあるもの、俺がやってきたブレずにまっすぐやってきたモノを、今度のライジングHAYATO戦でもやるんで、どうかお見逃しなく、楽しみにしててください」

※MUSASHIがやってくる

▼MUSASHI「田村選手、防衛おめでとうございます。チャンピオンのあなたに言いたいことがある。俺さ、全日ジュニアのそのベルトに興味あるんだよね。このリングで一緒に闘わせてもらってもいいですか?」

※MUSASHIが握手を求めると、田村は逡巡しながら応じる。田村が去っていくと

▼MUSASHI「2月でみちのくプロレスを退団して、3月からフリーになるMUSASHIです。今日は世界ジュニアのベルトを視野に入れての全日本プロレス参戦表明に来ました。今の全日ジュニアは若い選手が躍動してますけど、俺みたいな中堅選手もいたほうが面白くなるんじゃないですか? いや、俺が全日ジュニア、もっと面白くしてやるよ。そして名だたるレスラーたちが巻いてきた世界ジュニアのベルト…俺はあのベルトを腰に巻きたい。今の全日本プロレス、なんか色々あるみたいですけど、俺がジュニアだけじゃねえよ、ヘビーも含めて全日本プロレス全体の起爆剤になったら面白いよね。全日本プロレス、そして全日本プロレスファンの皆さん、俺から目を離すなよ」

【阿部の話】「ありがとうございました。やられました。やられましたね。遠いわ。あの世界ジュニアが遠い。田村男児は心が強いレスラーだから、その心を折ってやろうと思ったんですけど、折れてないんですけど、先に意識が吹っ飛びましたね。あぁ悔しい。悔しいけど、物事そんな簡単に甘くないですね。ちょっとまたしっかりと世界の、本物の世界のジュニアになって、もう一回あらためて必ずあのベルトは獲りにいきたいと思います。ありがとうございました」

【HAYATOの話】「さっきリング上で言った通り、次は俺だよ。田村男児は強い。そんなことはここにいるマスコミ関係者、レスラー、お客さんもみんなわかってることだと思う。でも、別の強さがあるのを俺が証明する」