<横浜のココがキニナル!>

バリアフリー化と共に伊勢佐木町側へ人の流れが誘導される事も期待されている/JR関内駅、どう新しくなったのか/エレベーター等の設置状況は(よこはまいちばんさん/DJ UNAGIさん/ちぐれさん)

<調査結果>

JR関内駅工事はバリアフリー化と、周辺へのアクセス向上を目的としたもの。今後は認可保育園などの施設も完成する予定。


過去、はまれぽでもご紹介したように、2017(平成29)年4月、JR関内駅が新しくなった。いったいどう変わった?利用者にとってどこが良くなった?供用開始後3ヶ月経ってからの変化はあるのだろうか?早速調査へ。



まずは、JRに話しを聞く



アポをとって、東日本旅客鉄道株式会社(以下JR)に取材を行った。お話を聞かせてくださったのは、JR横浜支社の磯嶋雅彦(いそじま・まさひこ)計画協議グループリーダーと、同計画協議グループの小笠原実(おがさわら・みのる)さん、広報室の益田舞子(ますだ・まいこ)さん、そして関内駅の上野耕一(うえの・こういち)駅長。


JR関内駅についていろいろ教えてくださった磯嶋グループリーダー(右)と上野駅長


「関心を持ってくださってありがとうございます。よい駅を作れてよかった」と自信をもってご紹介くださった。

2014(平成26)年4月からはじまり、2017(平成29)年4月に一部完了したJR関内駅の工事は、駅にある設備の更新・改装といった「リニューアル」ではなく、駅舎そのものが変わる大がかりなもので、JRでは「駅舎改良事業」と位置づけているそう。

駅舎を改良する目的は、バリアフリー化と周辺の街へのアクセス強化である。

これまで、関内駅は1日当たりの乗車数が5000人を超える横浜市内の駅では唯一、バリアフリー化ができておらず、エスカレーターは南口側のみ、エレベーターは両改札口に設置されていなかった。しかし、そのような設備を設置するにも、1階改札内のスペースは狭く、駅舎外に広げるにも周辺の敷地に余分なスペースがないため、駅舎の改良は実現できなかったという。


通勤ラッシュの時間帯には人であふれる駅舎周辺の歩道


そこで、今回の工事では階段などを大きく南側に取り付けることで、スペースを確保。

もともとホームの10号車付近からはじまっていた階段の位置を7号車付近に移した。これによって、北端までホームを歩かなくても階段にたどり着けるうえに、5万5000人もの乗降数に比して充分とは言えなかった北口側の1階改札内コンコースと周辺通路の狭さも解消された。


上が改良前の北口改札。下が改良後


さらに、上の図の赤矢印のように、以前はホームから階段を降りUターンして改札を出るという複雑だった動線がシンプルになり、ホームから降りたままの方向へ一直線に改札へ進むことができるようになった。

もちろん、バリアフリー化のための設備も整い、定員15人のエレベーターが2基、エスカレーターも2基、そして多機能トイレも設置され、誰にとっても使いやすい駅になった。


2つの扉が直角になっているエレベーターは、省スペースと乗降しやすさが両立している


トイレの壁紙は馬車やガス灯など横浜らしいデザインで明るくなった


もうひとつの目的である周辺へのアクセス強化については、関内駅の駅舎改良事業スタートにあたり、協議会が発足。関内駅北口周辺にはマリナード地下街やイセザキ・モール、馬車道商店街などがあり、それらの街の代表者と、JR、横浜市で話し合いが行われた。

JRの持つ駅作りやバリアフリー化のノウハウに周辺地域の意見を集めて新たな関内駅を作るこの事業は、駅を新しくするだけでなく、駅を中心としたまちづくりの一環という側面も持っている。

3者によるさまざまな意見を集約して改良された駅舎は、前述したように階段を下りてからまっすぐ改札へ抜けられるため、街を一直線に目指せるようになり、複雑だった北口から街への動線がわかりやすくすっきりした。


赤矢印が以前の流れ、青矢印が現在の流れ


さらに、駅が街の一部として大きく変わる、それを象徴するものが関内駅に誕生した。それがこの2階の大きな窓である。


窓がなく古い印象の駅だったが、とても明るくなった


「とにかく明るく、そして駅からこれから向かう(あるいはさっきまでいた)街が見えるように」という意見を取り入れた結果だという。


外から見るとこんなかんじ


なお、古い階段は・・・



現在このように閉鎖されていて、今後撤去されるとのこと


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