今までのツーリズムといえば、一日を目一杯使って土地を体感すること。 滞在しても感じられる、特別な時間があるのが京都のホテルです。今回は新しい京都滞在のカタチとして注目を集めるホテル〈パーク ハイアット 京都〉と〈MUNI KYOTO〉をご紹介します。8月28日(金)発売のHanako「しずかな、京都。」よりお届け。

1.二寧坂のふもとに佇む大人の隠れ家。〈パーク ハイアット 京都〉

「え、ここですか?」。タクシーの運転手さんさえ驚きを隠せない理由は、そのロケーションにある。高台寺に隣接し、二寧坂のふもとという京都観光屈指の場所にありながら、その全貌は外からは窺い知れない。だが建物へ一歩足を踏み入れると、そこに広がるのはあの〈パーク ハイアット〉の世界そのもの。エレガントで都会的な雰囲気に、しっとりした京都らしさが調和。いつかは泊まりたい垂涎の宿だ。

【Afternoon Tea】優雅な午後をラウンジで。

コース仕立てのアフタヌーンティーは全5皿。日本産茶葉にこだわったジャパニーズティーがペアリングで供される。4,500円。

【View】敷地内には老舗料亭も。

ホテルからは明治10年創業の料亭〈山荘 京大和〉の歴史的建造物や日本庭園を望む。江戸時代の茶室は一見の価値あり。

【Room】八坂の塔を横目に眠る。

まるで部屋ごと宙に浮いているような錯覚に陥る客室。大型のシームレスの窓ガラスに江戸時代の茶室は一見の価値あり。広がるドラマティックな夕焼けは感動もの。

〈パーク ハイアット 京都〉

日本では25年ぶり、東京に次ぐ2軒目となる〈パーク ハイアット〉ブランド。周囲に溶け込むよう計算し尽くされた低層建築設計にも注目。
京都府京都市東山区高台寺桝屋町360
075-531-1234
ビューデラックスツイン 1泊1室155,000円〜(税サ別)
全70室

2.嵐山まで足を延ばす価値のある新ホテル。〈MUNI KYOTO〉

昨秋開館した〈福田美術館〉の通りを挟んだ向かい側にオープン。実は設計を担当したのは美術館と同じ安田幸一氏。ホテルは静、美術館は動、というふたつの対照的な水盤を配し、渡月橋を目の前に望む「唯一無二の景色」を完成させている。街の喧騒から離れ、洗練されたミニマルな空間で穏やかな時間を過ごすならここへ。美術館と共に訪れるという、新しい嵐山滞在のカタチとして注目を集めそうだ。

【Garden】川面を表現した石庭。

フロントと客室棟をつなぐ廊下からは、桂川の流れをイメージさせる石庭を望む。1本松の緑とのコントラストが美しい。

【Boutique】テイクアウト可能な焼き菓子。

ブティックは、〈デュカス・パリ〉のレシピによる「ブリオッシュ・オ・レザン&アマンド・トレフィエ」450円が大人気。

【Room】川の音に耳を澄ませて。

5mはある客室の高い壁は職人による手ごねの漆喰造り。季節や時間によって差し込む光が変わり、さまざまな表情を映し出す。

〈MUNI KYOTO〉

嵐電・嵐山駅から徒歩4分。JR京都駅からは約30分。〈デュカス・パリ〉による2つのダイニングやスパも併設。
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3番
075-863-1110
リバービューデラックスツイン 1泊1室110,000円〜(税サ別)
全21室

(Hanako1188号掲載/photo:Yoshiko Watanabe, Noriko Yoshimura, Norio Kidera text:Mako Yamato, Yoshie Chokki)