10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。今回は鎌倉・扇ケ谷にある〈英勝寺〉を家族で訪れた時のお話です。

「秋のはじまりに英勝寺に行こう。」そんな風に夫婦で話していました。まさに気温が下がって秋らしい気候が楽しめた先日、鎌倉・扇ケ谷にある〈英勝寺〉にいってきました。

秋がスタートするとともに彼岸花が咲くことは有名ですが、ここは彼岸花の名所として親しまれているお寺です。すっと伸びた茎に、火花のような鮮烈な赤い花をつける彼岸花は、夏の暑さが落ち着いた秋のはじまりに咲く花。鎌倉のあちこちで見られますが、この〈英勝寺〉の庭園では、一面に彼岸花が咲き誇ります。

曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名があり、サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味があるそう。確かにこの世のものとは思えない天国の景色のよう。この時期だけの、天のような美しく、現実離れした華やかな世界に身を置いて、噛みしめるようにたくさん写真を撮ってしまいました。

いまは、まもなく4歳になる長男と生まれたばかりの次男の子育てに奮闘している毎日なので、子どもたちの命を守りながら、日々の成長に「今この瞬間しかないもの」を噛み締めています。旬のお花がより愛おしく思うようになったのも、同じ移ろっていく花や季節に家族で過ごす年月を重ねているからかもしれません。

奥の書院で一休み。ここからの庭の眺めも綺麗です。奥の竹林を一周して回るのもちょうどいい散歩になります。家族連れで晴れ晴れと、カップルや友達と楽しく、一人で静かに。色々な楽しみ方ができそうです。〈鶴岡八幡宮〉も近いので、散歩のついで足を伸ばすのにオススメです。

〈英勝寺〉

神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目16−3
9:00〜16:00 木休