大人気アニメの舞台としても有名な埼玉県・秩父。都心からも行きやすいにも関わらず、豊かな自然と関東屈指のパワースポットが存在する、近年でも注目されている街です。そこで今回は、絶対に行くべき秩父のパワースポットをご紹介します。

1.〈三峯神社〉アスリートや芸能人がこぞって訪れる今旬のパワースポット

1800年に建立された豪華絢爛な拝殿には七福神の彫刻が。

池袋から特急で1時間20分。さらにそこから路線バスに揺られて1時間ほど。奥秩父・三峰山の山頂、標高約1100mに鎮座するのがここみつみねほどさん三峯神社だ。秩父神社、寳登山神社とともに秩父三社を担う同社のご祭いざなぎ神は、「国生み」の神々である「伊弉諾尊」「伊弉册尊」。その歴史は古く、日本武尊が東征の際、白い狼に導かれてこの地に二柱の神を祀ったのが由来だと言い伝えられている。そのため境内のあちこちに見受けられるのは、狛犬ならぬ狼の彫像。狼を神ごけんぞくの使いである「御眷属」様として崇めている。中世以降は修験道の場となり、関東の武将たちの庇護を受け繁栄。さらに狼が田畑を荒らす獣や災難からも身を守る神として崇拝されるようになると、狼の護符が庶民の間で大流行した。そして現代はというと、「関東最大のパワースポット」として参拝者が殺到。そのお目当ては「氣守」と呼ばれるお守り。境内のご神木が持つ「木」の生命力を取り込み、人々の「氣」を正し、思い描く未来へと導くとされる。

随身門は約220年前の建築物。表参道からここを通るのが古来の正参道。

忘れずに訪れたいのが境内の西のはずれにあるご神木「えんむすびの木」。備え付けの紙に想いを寄せる人の名前を書いて納めると、願いが叶うといわれている。「ひと昔前までは、地元の小学生の女の子たちは、毎朝、学校に行く前に神社で巫女のおつとめをしていたんですよ」とは、参道入口にある〈大島屋〉の女将の言葉。聞けば今でも毎月決まった日にお参りする参拝者も少なからずいるのだとか。こうした会話の一コマから、秩父の人たちの暮らしと三峯神社がいかに強く結びついているのかを窺い知ることができる。周辺には同店のほかに日帰りの温泉施設もあるし、市街地へ足を延ばせば、かき氷の超人気店〈阿左美冷蔵〉や蕎麦の名店、古民家のフレンチなどグルメも盛りだくさん。正しく、楽しくお参りを。

〈三峯神社〉
西武秩父駅または秩父鉄道の三峰口駅からバスで40分。西武秩父駅までは、池袋から特急で1時間20分ほどの電車の旅。
埼玉県秩父市三峰298-1
0494-55-0241
9:00〜17:00 ※季節により変動があるため要確認

(Hanako特別編集 合本・完全保存版『幸せをよぶ、神社とお寺。』掲載/photo:Tetsuya Ito text:Hiroko Yabuki)

2.〈秩父神社〉人気アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の舞台になった神社

関東でも屈指の古社のひとつ。その神聖さ、荘厳さから多くの参拝者が訪れる、秩父地方の総鎮守。毎年12月に行われる秩父夜祭はユネスコ無形文化遺産に登録され、作中に登場する一の鳥居の前に、多くの屋台や笠鉾が並ぶ。2013年には、劇場版のプレミア試写会が行われた。

亡くなったヒロインへの想いと、主人公への劣等感を抱く少年が、感情を爆発的に吐露する印象的な場面へとつながる重要な場所。

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』/略称『あの花』。仲の良かったグループは、一人の少女の死をきっかけに、それぞれの想いを抱いて散り散りに。高校生になった元グループリーダーの少年の前に、死んだはずの少女めんまが現れ、「叶えたい願いがある」と言い、ひと夏の奇跡が起きる。

〈秩父神社〉

秩父鉄道秩父駅から徒歩3分。八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)をはじめとした四柱の神様を祀る。1592年に徳川家康から寄進された本殿は、埼玉県有形文化財。
埼玉県秩父市番場町1-3
0494-22-0262
祈祷受付9:00〜16:30

今回教えてくれたのは…柿澤史行/一般社団法人アニメツーリズム協会事務局公益事業部部長。以前はKADOKAWAのIR・広報担当として「中の人」も務めた。2016年9月より現職。

(Hanako1168号掲載/text : Marika Watanabe)