子どもの教育資金、老後のお金など、将来必要になるお金のために今から貯金&資産運用しないと大変なことに!?「老後には2000万円が必要」という計算も出ていて、年金制度はほぼ崩壊!?しかも、医療費の自己負担も上がりそうだし、消費税などの増税も……。じゃあ、どうすればいいの?とお悩みのアナタ。お金のプロである、ライフマネートレーナーの石川福美さんにそのお悩みを解決してもらいましょう。

Q.1「お金が貯まらないのですが、どうすればいいですか?」

A.1「貯蓄への近道は、収入から貯蓄額を天引きすること。」

お金が貯まらない一番の原因は、“収入と支出のバランスがとれていない”にあります。とりあえず使ってみて、最後に残ったお金を貯金しようという考えです。これでは支出をコントロールできませんので、お金は貯まりません。その考えを改めることから始めていきましょう。

たとえば、年収1300万円の30歳Aさんと、年収390万円の30歳Bさんがいたとします。Aさんは、収入が入ったらどんどん使うタイプ。対してBさんは、給料から貯金額を天引きしています。このふたりは年収でかなりの差がついていますが、預貯金額を比べると、年収が劣るBさんの方が貯金できている場合がほとんど。それほど“収入から貯金額を天引きする”という習慣は重要で、貯金するための近道と言えるのです。

強制的にお金が貯まっていくシステム“財形貯蓄”って?

そこでぜひ利用してほしいのが“財形貯蓄”です。給与からの天引きでお金を貯める制度で、自動的にお金が貯まっていきます。この制度がある会社に勤めている人は、やってみるのをオススメします。あとで詳しく説明しますが、給与を複数の口座を分けるのも効果的。口座が複数あることで、支出を抑えられます。このように強制的にお金が貯まっていくシステムを“強制貯蓄習慣”と呼んでいますが、これができていれば貯金は簡単です。

【その他貯蓄するための2つのPOINT】

1.家計簿をつけて、支出の見直しをしましょう。

まず最初に“家計簿”をつけてください。現状の支出の見直しをかけてから、貯金額を決定するのです。家計簿をつけるといっても簡単で、支出を「消費浪費投資」という3つの項目に分けるだけ。この分け方は人によって異なります。たとえば、被服費が「浪費」になる人もいれば、洋服が仕事を頑張るモチベーションになるのであれば、被服費は「投資」になります。予算をオーバーしてしまう人は、家計簿は毎月つけた方がいいですね。

2.複数の口座を作って、お金を使いづらい状況をわざと作る!

支出をコントロールする上でのテクニックとして、“口座を分ける”というのもオススメ。“貯蓄用口座”と“生活決済用口座”のふたつにわけるのがベーシックです。基本的に貯蓄用口座のお金は使わないのがルールです。それでも支出がコントロールできない場合は、“年間支出用口座”や“運用口座”などをプラスで作ってみましょう。運用口座には、老後のお金や教育資金、独立資金などを貯めていきます。こちらは10年後、20年後の将来使うものになります。たくさん口座があることで、お金を使いにくい状態をあえて作っているわけですね。

Q.2「もっとお金が貯まる裏技ありますか?」

A.「国や自治体の制度、会社の福利厚生は節約につながります!」

“収入を増やすテクニック”に目が行きがちですが、“支出を下げるテクニック”にも目を向けてほしいです。運用の世界で、月に1万円の収益を得ることってかなり難しいことなのですが、月に1万円支出を下げるのも同じ効果がありますし、より簡単です。そこで注目してほしいのが、“福利厚生”と“国や自治体の制度”をうまく利用することで支出を下げる裏ワザです。勤務している会社の福利厚生をチェックしてみましょう。会社によっては、魅力的な福利厚生を備えていることもあります。たとえば、慶弔見舞金制度(従業員やその家族の慶弔事に対してお祝い金やお見舞金が出る)のなかの“弔慰金”。これは従業員が亡くなったときにお見舞金を支払う制度です。高いところだと“年収の2倍”とか“1,000万円”というところも!弔慰金を利用すれば、生命保険でカバーする部分が減るので保険料の節約につながります。

福利厚生をうまく活用すれば、保険料の節約につながる。

福利厚生は、会社によって異なるので就業規則を確認したほうがいいですね。まずは就業規則を調べ、そこから足りない分を補うために生命保険に加入すると無駄な支出を抑えられますよ。ただし、会社の福利厚生は、退職すると失ってしまう制度なので注意が必要です。近い将来転職するのであれば、その会社の福利厚生を考えずに生命保険を選ぶべきですね。また、転職のときに気をつけたいのは、給与面だけじゃなくて、この福利厚生制度を忘れずにチェックしてください。退職金に関しても計算の方法は、企業にもよるので、それも確認しておきましょう。

【その他もっと貯蓄するための2つのPOINT】

1.“高額療養費制度”や“児童手当”など、使えるものはすべて利用しよう!

あとは“高額療養費制度”も知っておくと得をします。年収によって金額は異なるのですが、月の自己負担額が限度額を超えた分に関しては、還付される制度です。また、地方自治体によっては、児童手当や出産祝い金が出るところもあります。子供を生む前に、どこの自治体が子供を経済的に育てやすいかを調べてみるのもいいでしょう。

2.“控除”に関する知識が増えれば、納税額が減らせる!?

“節税”も立派な支出を減らすテクニックです。たとえば年末調整での生命保険料控除はぜひ利用したいですね。あとは昨今話題になっているふるさと納税も、控除を受けられます。“医療費控除”もぜひ利用してほしいですね。年間10万円以上の医療費がかかると、その超過した分が控除されて、所得税が圧縮されます。こうした知識を持っているかいないかでは大違いです。地道な努力を続けることで、支出の削減につながってキャッシュフローが良くなり、自然とお金が貯まるようになってきますよ。

教えてくれたのは…石川福美

ライフマネートレーナー、エバンジェリスト。将来の資金対策や、万が一の経済的なリスク管理について、セミナーやさまざまなメディアで情報を発信している。クレア・ライフ・パートナーズ所属。