吉祥寺好きに話を聞くと「あのお店にも寄っていきたい」「あの人にも会って話したい」…と気がつけば吉祥寺から離れられなくなってるみたいだ。ただ「好き」というのだけとは違う、足を運ぶほどに虜になってしまうこの感覚を味わえる吉祥寺には、「クセになる」という言葉がぴったり。吉祥寺をこよなく愛する人たちに教えてもらった、クセになる理由。今回は、吉祥寺好きの方々に聞いた2020年から2021年にオープンしたおすすめのお店をご紹介します。3月22日(月)発売 Hanako CITYGUIDE「クセになる、吉祥寺。」よりお届け。

1.食文化が凝縮されている朝ごはん。〈WORLD BREAKFAST ALLDAY 吉祥寺店〉

『吉祥寺と世界をつなぐ朝ごはんで、旅気分に!(藤森陽子)』

コンセプトは世界の朝ごはん。レギュラーメニューのアメリカ・台湾・タイの朝ごはんに加えて、フィンランドやトルコなど2カ月ごとに国が変わる朝ごはんが話題。メニュー開発には現地の方に協力してもらうこだわりぶりだ。外苑前店に続く2店舗目で、吉祥寺店でしか味わえない限定メニューも!朝ごはんを通じて多彩な食文化や歴史に触れてみたい。

〈WORLD BREAKFAST ALLDAY(ワールドブレックファストオールデイ)吉祥寺店〉
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-2-102
0422-27-6582
7:30〜20:00(19:30LO) *不定休
16席

2.ゆったりとした店内で異国情緒に浸る。〈Surya Sajilo〉

『吉祥寺を代表するネパールカフェの新店(大澤千穂)』

〈Sajilo Cafe〉の支店が中道通りにもオープン。看板メニューは他店舗にはない「ビリヤニ」(ランチセット1,350円、写真はカレー220円を追加)。厚鍋で炊き上げた本格派で、スパイスの風味と自家製ヨーグルトソースの酸味が絶妙。野菜の甘みを引き出したマイルドなカレーのほか、夜はボリューム満点の「スペシャルタンドールセット」3,600円(各税込)も人気。

〈Surya Sajilo(スーリヤサジロ)〉
東京都武蔵野市吉祥寺本町4-7-2
0422-22-7385
11:30〜15:00LO、17:30〜23:00(22:30LO)*不定休
31席

3.昭和歌謡が流れるカラオケ居酒屋。〈おみごとスナック 御美娘〉

『センセーショナルで、気づけば虜になっている不思議な店(勝山龍一)』

足を踏み入れるとキッチュな壁画と御美娘ママがお出迎え。“昭和と笑いとエロ”がテーマというピンク色に染まった店内は秘宝館のような趣がありつつ、ドリンク1杯500円、カラオケ1曲200円、チャージなしと明朗会計だから安心。女性一人客も多く、日々の疲れを癒しにお気軽に。「自家製おみごとぬか漬け」350円(各税込)などフードは日替わり。

〈おみごとスナック 御美娘(おみこ)〉
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-22-9柏栄第一ビル103号室
0422-27-1700
20:00〜2:00*不定休
18席/喫煙可

4.キラキラ鉱物を観ながら鉱物みたいなお菓子を。〈鉱物Bar by 鉱物アソビ〉

『美しい鉱物と鉱物お菓子を楽しめます(chico)』

日本初の鉱物バー&鉱物カフェ。「紫水晶ケーキ」1,000円など鉱物みたいな月替菓子はSNSでも話題。一番人気の「蛍石」1,000円をはじめカクテルはビーカーと試験管に入ったスタイルで提供され遊び心たっぷり。モクテルも充実しているのでお酒が苦手な人も。カウンター席(要チャージ500円)には光に浮かびあがる鉱物が並び、自然の造形美に向き合える。

〈鉱物Bar by 鉱物アソビ〉
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-34-10 204号室
13:00〜21:00くらい*月〜水休(祝の場合は営業)
7席

5.本格イタリアンからヴィーガンメニューまで。〈momento〉

『前菜盛り合わせがワインのつまみに最高!(髙野 丈)』

2021年3月に移転オープン。イタリアで修業した二人のシェフによる野菜イタリアンと自然派ワインが自慢。体にも環境にも優しい料理を提供したいと肉は平飼いや放牧にこだわり、豆腐チーズを使ったカルボナーラなどヴィーガンメニューも充実。「前菜5種盛り合わせ」1,980円(写真は2人前)、「牛ヒレ肉のステーキ」2,700円などアラカルトのほかコース料理も。

〈momento(モメント)〉
東京都武蔵野市御殿山1-3-9
070-4002-5496
ランチ11:30〜14:00、ディナー17:30〜22:00(21:30LO)*木休
12席

だって、新しいお気に入りが見つかるから。

吉祥寺は長年住民に親しまれ、長い歴史を持つ老舗店が多い一方で、入れ替わりの激しい土地柄ゆえニューフェイスも続々。アンケートでも2020年から2021年にかけてオープンした新店を推す声が多く寄せられた。世界各地の伝統的な朝ごはんを一日中楽しめる〈WORLD BREAKFASTALLDAY吉祥寺店〉、ネパール人シェフが手間暇かけて作る優しい味のカレーとビリヤニが評判の〈SuryaSajilo〉など旅気分を味わえるお店もあれば、マニアックな世界をのぞけるお店も。店主が鉱物ブームの火付け役で待望の実店舗としてオープンした〈鉱物Bar by 鉱物アソビ〉では煌めく鉱物の虜に。昭和歌謡が流れる〈おみごとスナック 御美娘〉では10畳というアットホームな空間にユニークな人々が集い、吉祥寺の懐の深さを感じられる。そんな街の魅力に惹きつけられた人は多く、シェアキッチンでの営業を経て今年3月に〈momento〉を開いたばかりの井上紗奈さんもその一人。「吉祥寺は個性的な店が多く、ほかの土地にはないおもしろさがある。来る人もリラックスしていて魅力的な街だから、ここで店をやってみたくて」と語ってくれた。街の個性が人を惹きつけ、新しいお店を生み出しては誰かのお気に入りに。新たな出合いを求めて吉祥寺に足を運んでみたい。

RECOMMENDER

藤森陽子さん(ふじもり・ようこ)/ライター・編集。コーヒーや台湾茶、お酒を愛する嗜好系ライター。約15年間の吉祥寺在住時には『Hanako』の吉祥寺特集を長年担当。

大澤千穂さん(おおさわ・ちほ)/ライター・編集。物心ついた時から吉祥寺っ子。最近は井の頭公園から玉川上水をウォーキングしながら植物と野鳥を観察するのが日課。

勝山龍一さん(かつやま・りゅういち)/〈journal standardFurniture〉 プレス兼吉祥寺店ストアマネージャー。餃子とアウトドアと吉祥寺を愛する38歳。20代の時に吉祥寺に移り住み、利便性と自然環境を備えた街に惚れ込む。

chicoさん(ちこ)/スイーツライター。スイーツトレンドに精通し、多数メディアで執筆や企画監修を行うほか、ギフトのセレクトショップ監修も手がける。吉祥寺在住。

髙野丈さん(たかの・じょう)/自然写真家・サイエンスコミュニケーター。井の頭公園での自然観察と撮影をベースに、書籍の編集や講演を行う。著書『井の頭公園いきもの図鑑』(ぶんしん出版)が発売中。

(Hanako CITYGUIDE「クセになる、吉祥寺。」掲載/photo:Mina Soma text:Rie Ochi)