昭和の頃、商業の中心地・日本橋は喫茶店の激戦区で何百もの店舗がひしめいていた。時を経て、今も残る店は実力派ばかり。レトロな佇まいはファインダー越しの“映える”シーンとなり、改めて魅力を感じます。

1.〈ラフレッサ〉アーチ型の窓辺でいただく贅沢なモーニング。

モーニングは4種類、各550 円(税込)。
レースのカーテンがクラシック。この店の特等席だ。
蔦に覆われた隠れ家のような入り口扉。

蔦の絡まる外観やアーチ型の窓、風見鶏のある屋根……。1978年に誕生したこの店は「これからは西洋風カフェの時代」と南欧風の内装に仕上げた。名物は昔ながらのモーニングセット。「日本橋の人は舌が肥えているから妥協できない」と食材を厳選して仕入れている。トースト、玉子、サラダや果物がついた豪華版!

食器や茶葉の缶にも映える愛らしさが。

〈ラフレッサ〉
東京都中央区日本橋本町4-2-8
03-3241-2613
7:00〜20:00 土日祝休
30席/喫煙可

2.〈ミカド珈琲店 日本橋本店〉日本橋のコーヒー文化を牽引し続ける老舗。

季節のオリジナルブレンドも販売。
コーヒー味のカステラ、カフェモカボールは限定品。
1階は立ち飲み用カウンター。2、3階に喫茶室が。

モカソフトで知られるこちらは1948年に自家焙煎豆と喫茶材料卸売小売店として創業。いち早く海外から豆を買い付け、現在は自社工場で焙煎。昔から日本橋の旦那衆や金融関係者が集うサロン的存在のお店。腕の立つ焙煎士が手掛けた豆を、最高の状態で提供する。その味に惹かれ、日に何度も足を運ぶ常連客も多い。

旧軽モカロールケーキセット880円。

〈ミカド珈琲店 日本橋本店〉
東京都中央区日本橋室町1-6-7
03-3241-0530
7:00(土日祝10:00)〜18:00 無休
60席

3.〈喫茶レモン〉母譲りの味が愛される地元密着の隠れ家。

トマトとチーズとハンバーグのサンドイッチ600円、クリームソーダ550円。
今はオブジェとなって残る店奥のメニュー表は、創業当時のもの。昭和の香り漂う。

「1973年に母が始めた喫茶店だったんです」と2代目店主・大日野秀行さん。外観は改修したものの、店内には当時珍しかったコの字型カウンターが創業時のまま鎮座。蔵前の老舗焙煎所から仕入れた豆で丁寧にコーヒーを淹れる。モーニングや先代から続くハンバーグサンド、ご主人が工夫を凝らしたカレーなど軽食も人気。

コーヒー400円。

〈喫茶レモン〉
東京都中央区日本橋人形町1-7-7
03-3666-2983
7:00〜17:00 土日祝休
15席/喫煙可

(1195号掲載/photo : Michi Murakami text : Kimiko Yamada edit : Kana Umehara)