いくつ歳を重ねても、センスのいい手土産を知っている人には憧れる。どんな場面でも、どんな人にも愛される手土産を知っていくと、大人の階段を登った気分にもなる。5月の特集は、そんな想いを叶える手土産特集。今回はビジネスシーンやプライベートでも役立つ老舗の定番手土産をご紹介します。

〈桃六〉の 草餅と桜餅

創業は明治2年。京橋で150年以上愛されてきた和菓子店。厳選材料を用いてひとつひとつ丁寧に作る和菓子は定評があり、茶飯弁当を愛した森光子さんなど数多くの芸能人が贔屓にしていることでも有名。春の名物といえば、桜餅と草餅。どちらも驚くほどの香り高さに加え、ピンクと緑の美しい発色も老舗の手作業ならでは。各1個220円(税込)、箱代200円。

〈桃六(ももろく)〉
東京都中央区京橋2-9-1
03-3561-1746
9:00〜17:00 土日祝休

(Hanako1195号掲載/photo : Norio Kidera text : Keiko Kodera, Kimiko Yamada)

〈鈴懸 東京ミッドタウン日比谷店〉の「鈴乃最中」

博多で愛され約90年。現代の名工に選ばれた初代中岡三郎の思いを継ぎ、日比谷に進出した老舗。新潟産のもち米「こがねもち」を使った最中は軽やかな食感。「あんもおいしくパクパク食べられてしまう」。すず籠10個入り1,566円(税込)。

〈鈴懸(すずかけ)東京ミッドタウン日比谷店〉
東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷B1
03-6811-2206
11:00〜21:00

(Hanako1184号掲載/photo:Yoichiro Kikuchi styling:Shikiko Ishida Ryutaro Koizumi)

〈たちばな〉のかりんとう

今年で創業41年。東京かりんとう御三家のひとつに数えられる名店。本店でしか買えない高級かりんとうは、細い小枝のような「さえだ」と太めで甘さ控えめの「ころ」の2種類が。どちらも艶やかに飴がけされた黄金色の仕上がりに熟練の技術が感じられる。レトロな朱色の丸缶は手土産にも最適。かりんとう丸缶小1,600円(税込)。

〈たちばな〉
東京都中央区銀座8-7-19 江安ビル1F
03-3571-5661
11:00〜19:00(土〜17:00)日祝休

(Hanako1195号掲載/photo : Norio Kidera text : Keiko Kodera, Kimiko Yamada)

〈空也〉のもなか

もなか10個入り1,100円、化粧箱入り1,200円(各税込)。

漱石をはじめ、多くの文豪に愛されてきた逸品。フタを開けてまず感じるのは芳醇な皮の香り。これは初代主人が懇意にしていた歌舞伎役者9代目市川団十郎が、最中を長火鉢であぶっていたことにヒントを得て開発したという逸話も。添加物は一切使われていない自然な餡との組み合わせも絶妙。

〈空也(くうや)〉
東京都中央区銀座6-7-19
03-3571-3304
10:00〜17:00(土〜16:00) 日祝休

(Hanako1195号掲載/photo : Norio Kidera text : Keiko Kodera, Kimiko Yamada)

〈紫野和久傳 松屋銀座店〉

蓮粉(れんこんのでんぷん質)のもちもちとした口あたり、和三盆の甘みに品が感じられる。美しい湖に咲く蓮の花をイメージした逸品で風情漂う同店を代表するおもたせ。「とぅるんとした爽やかな食感が楽しい」。竹籠10本入り4,104円(税込)。

〈紫野和久傳(むらさきの わくでん)松屋銀座店〉
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座 B1
03-3567-1211 (大代表)
10:00〜20:00 無休

(Hanako1184号掲載/photo:Yoichiro Kikuchi styling:Shikiko Ishida Ryutaro Koizumi)

〈大文字〉のお団子

惣菜や婦人服の店が連なり、レトロな雰囲気漂うアーケード街「自由が丘ひかり街」。3代続く和菓子店〈大文字〉は商店会、建物の設立時からこの場所で、自由が丘の変遷を見守ってきた。
店頭には約30種類の和菓子が並び、老若男女の客が次々と訪れる。看板商品は焼いてからみたらしあんをかけた焼だんご 110円。

東京都目黒区自由が丘1-27-2 自由が丘ひかり街1F
03-3717-7701
10:00〜19:30 水休

(Hanako CITYGUIDE『自由が丘 百科事典』掲載/photo: Mizuho Takamura text: Rie Ochi)

〈モンブラン〉のモンブラン

「モンブラン」(690円)

初代店主の迫田千万億氏が1930年代にフランスで見た、モンブラン山を模したケーキを再現。戦後日本人にすっかりおなじみのケーキになった。「今はメレンゲのものが多いですが、私が親しみを感じるのはこのカステラ生地のタイプ。昔ながらの手法が生きています」(菓子研究家・福田里香)。栗は愛媛県産の甘露煮。ショートケーキ620円やシュークリーム350円(各税込)なども。

東京都目黒区自由が丘1-29-3
03-3723-1181
禁煙
10:00〜19:00 
無休

(Hanako特別編集『喫茶店に恋して。』掲載/photo : Masahiro Tamura styling : Terumi Shida edit & text : Hiroko Yabuki cooperation : UTUWA)

〈帝国ホテル〉ホテルショップ「ガルガンチュワ」の「ブルーベリーパイ」

ホテルのベーカリーで1日に焼き上げるパンは約70種類。中でもパイにはこだわりがあり、ベーカリーにはパイ専用の製造室もある。1971年に開店したホテルショップ〈ガルガンチュワ〉のブルーベリーパイは、折りと練り2種のパイ生地を使い、食感の違いが楽しめる代表作。今年8月に東京駅構内にオープンした初の姉妹店〈プティ ガルガンチュワ〉では、限定サイズが登場し、ホテル以外でも購入できるように。

ホテルショップ「ガルガンチュワ」
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル本館1F 
03-3539-8086

(Hanako1189号掲載/photo:MEGUMI illustration:Mizumaru Kawahara text:Yoko Fujimori)

〈日本橋 千疋屋総本店〉のバナナオムレット

どこか懐かしさもあり、老若男女を問わず喜ばれる〈千疋屋総本店〉のギフト。歴史ある果物専門店が作りあげるフルーツが主役のスイーツは、信頼感があります。バナナオムレットは、なめらかなホイップクリームと、それを包み込むスポンジも優しい味です。1本432円(税込)(日本橋 千疋屋総本店 03-3241-0877)

Navigator…ツレヅレハナコ/食と酒と旅をこよなく愛す編集者・文筆家。Instagram(@turehana1)などで食生活を綴る文章が評判を呼び、『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコのじぶん弁当』(小学館)ほか、著書多数。

(Hanako1191号掲載/photo : Keiko Nakajima, Masumi Ishida,Hiromi Kurokawa, Natsumi Kakuto illustration : Kotaro Numata text : Momoka Oba, Rio Hirai, Makoto Tozuka, Ami Hanashima edit : Rio Hirai)

「愛され手土産特集」記事一覧は画像をクリック!