イギリスのデザイナー、マーガレットハウエルさんがブランドを作って50年となった。白いシャツやツイードのジャケットなど、追求し続けた彼女の「好きな世界」は変わらない美しさを表している。ブランドの誕生50年を記念し、彼女の仕事や好きな日本のことなどを集めた展示が開かれている。彼女のデザイナーとしての軌跡をあつめた「 50 YEARS OF DESIGN」。半世紀にわたって愛され続けるマーガレットの魅力が凝縮されている。

ツイードはマーガレットさんの好きなアイテムだ。

夏は麻素材、冬はセーター、ツイードのコートなど、上質な素材を使った服を届けてくれるマーガレット・ハウエルさん。何年でも大切に着ていたいシャツ、リネンのクロスや靴下などの小物も、そこに置かれただけでも存在感を放つアイテムばかり。「自然や人々、そして場所のなかから、オーセンティックであるものを見出してインスピレーションを得ている」と彼女は語る。
1970年、チャリティーバザーで見つけた縫い目が繊細な古いブラウスとの出会いが彼女を服作りへと導いた。メンズのシャツの製作から開始し、ウイメンズへとコレクションを広げ、1980年にはロンドンにその3年後に青山にショップを開く。1995年にはロンドン・ファッション・ウイークに参加し、2007年にはその業績が評価されてCBE(大英帝国第3勲章)を受賞するなど、確実にキャリアを積んでいった。

母がキッチンで使っていたERCOLの椅子。マーガレットさんが復刻し、大人気となった。
ツイードはマーガレットさんの好きなアイテムだ。

ブランドの立ち上げ時期からまもなく日本にもショップをオープンさせるなど、日本が好きなことで知られるマーガレット。渋谷区神南にある旗艦店となる神南店オープンは1999年と、日本との関わりはもう30年以上になる。日本の手仕事にも関心が高く、開化堂の茶筒なども店に置かれている。こうした背景もあり、彼女が日本を訪れた時に撮影されたスナップも展示されている。

マーガレット・ハウエル1946年英国サリー州タッドワースに生まれ。ロンドン大学、ゴールド・スミスカレッジでアートを学ぶ。1970年メンズシャツのデザインを始める。1977年、ロンドンにマーガレット・ハウエルの路面店をオープン。2007年にCBE(大英帝国第3勲章)を受勲し、ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ(王立技芸学会)より工業ロイヤルデザイナー(Royal Designer for Industry)に選出された。

「50 YEARS OF DESIGN」
代官山T-SITE GARDEN GALLERY
会期:〜5月30日(日)
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15
※事前予約された方から優先入場のため、入場にお待ちいただくこともあります
https://www.margarethowell.jp/column/column_mh50-film.html

ロームシアター京都 パークプラザ 3階
会期:6月4日(金)〜6月13日(日)
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13
今後の情勢次第では、急遽中止・延期、内容の変更になる場合もあります。

photo Tetsuya Ito