街の喧騒と切り離された自然豊かな場所・京都の嵐山は、リラックスして過ごすには最高のロケーションとして人気のスポットとなっています。そこで今回は、そんな嵐山で泊まりたいご褒美ホテルをご紹介します。

1.〈MUNI KYOTO〉

フロントと客室棟をつなぐ廊下からは、桂川の流れをイメージさせる石庭を望む。1本松の緑とのコントラストが美しい。
5mはある客室の高い壁は職人による手ごねの漆喰造り。季節や時間によって差し込む光が変わり、さまざまな表情を映し出す。
ブティックは、〈デュカス・パリ〉のレシピによる「ブリオッシュ・オ・レザン&アマンド・トレフィエ」450円が大人気。

昨秋開館した〈福田美術館〉の通りを挟んだ向かい側にオープン。実は設計を担当したのは美術館と同じ安田幸一氏。ホテルは静、美術館は動、というふたつの対照的な水盤を配し、渡月橋を目の前に望む「唯一無二の景色」を完成させている。街の喧騒から離れ、洗練されたミニマルな空間で穏やかな時間を過ごすならここへ。美術館と共に訪れるという、新しい嵐山滞在のカタチとして注目を集めそうだ。

〈MUNI KYOTO〉
嵐電・嵐山駅から徒歩4分。JR京都駅からは約30分。〈デュカス・パリ〉による2つのダイニングやスパも併設。
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3番
075-863-1110
リバービューデラックスツイン 1泊1室110,000円〜(税サ別)
全21室

(Hanako1188号掲載/photo:Yoshiko Watanabe, Noriko Yoshimura, Norio Kidera text:Mako Yamato, Yoshie Chokki)

2.〈星のや京都〉

旅人たちを温かく迎え、疲れを癒してくれる京の宿。中でも、〈星のや京都〉は別格中の別格だ。渡月橋のたもとから迎えの舟に乗り込み、嵐峡の奥へ奥へと進むと、深い緑に抱かれた宿が見えてくる。5タイプ25室の客室は間取りもしつらえも様々。でも、どの部屋も現代的なインテリアを取り入れ、和室と洋感覚を巧みにミックスした空間になっている。〈星のや京都〉の舟着き場の待合室にはショップがあり、茶籠など、ここにしかないものも多々。宿のライブラリーラウンジには、〈恵文社〉が選んだ旅の本が並ぶ。奥の空中茶室でゆっくり読もう。

〈星のや京都〉
〈星のや軽井沢〉など国内外7カ所に展開するラグジュアリーリゾートのひとつ。江戸時代の豪商・角倉了以の別邸だったとか。敷地に足を踏み入れた瞬間、ホスピタリティに包まれる。おひとり様によいコンパクトな客室から特別室まで全25室、全てリバービュー。
京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
0570-073-066

(Hanako1176号掲載/photo : Yoichi Nagano text : Michiko Watanabe)

3.〈嵐山邸宅 MAMA〉

和の趣あふれる一軒家。保養所時代からほぼ変わらないという外観。のれんをくぐり、前庭を抜けるとまずは開放的なレストランが出迎えてくれる。
素足が気持ちいい客室。202号室は元々、大広間だった場所。そのため、天井が高く開放感は抜群。梁をそのまま残すことで、空間に表情を与えている。

客室はたった10室。どの部屋も微妙に表情が異なるのは、あくまでも“ありのまま”“素のまま”など、“まま”を優先し再生した結果だ。でもそれが趣ある味わいを生み、新しいのにどこかほっとさせる。また、館内は完全な土足厳禁。チェックインを済ませ、廊下に敷かれたふかふかの絨毯の上を歩けば、するすると緊張が解けていく。ゆっくり、のんびり過ごす、大人の京都滞在ならここで。

〈嵐山邸宅 MAMA〉/嵐山
レストラン〈儘〉は朝のみゲストオンリーだが、ランチ以降はビジターが訪れることも可能。昼は絶品のピザやパスタを求め、地元客も訪れる。阪急嵐山線嵐山駅から徒歩約3分。渡月橋からほど近い場所にある。
京都府京都市西京区嵐山西一川町1-5
075-406-1795
1泊1室35,200円〜(宿泊税別、朝食込み)
全10室

(Hanako1200号掲載/photo : Kunihiro Fukumori, Yoshiko Watanabe(FAUCHON HOTEL KYOTO)text&edit : Yoshie Chokki)