ゼロカーボンアクションの30の項目の中でも真っ先に取り組めて、ひとりひとりがはじめることで大きな影響を生むことができるのが“節電”です。こまめなスイッチオフからまずはスタートしよう!暮らしのなかで電力が使われている場所はたくさんあるが、効果の高い節電ポイントを知っているかが成功のカギ。電力消費量がアップする冬に備えて、今から習慣づけておこう。

1.電球はLEDに替える。
白熱電球をLED電球に替えるだけで、電気使用量が大幅にダウン。ただ電球を取り替えるだけなので、誰でもすぐにできるのもうれしい。寿命も長いので、取り替える手間もごみも減る。居住地域の自治体によっては補助金が出ることも。

2.冷蔵庫内を整理する。
冷蔵庫の中身は7割程度に、冷凍庫は逆に隙間なく詰めるのが節電ポイント。また、ケースを使って取り出しやすくしたり、よく使うものはドアポケットに入れるなど、場所を決めておくと取り出しがスムーズに。ドアの開けっぱなしも減る。

3. 1人分をあたためる電気毛布や電気あんかを使う。
ひとり暮らしの場合、部屋全体をエアコンであたためるのは非効率。自分のスペースだけをあたためる、電気毛布や電気あんかがおすすめ。ひざかけサイズの電気ブランケットは、消費電力も少ない。靴下やブランケットなどを活用しても。

4.テレビの設定を見直す。
購入したときのままテレビを使用している人は、取り扱い説明書を要チェック。センサーでディスプレイの明るさを自動調節する省エネモードは必ずオンにすること。高画質モードは電力を多く使うので映画を見るときだけなどメリハリを。

5.炊飯器の保温は4時間まで。
炊飯器で1回ご飯を炊くときの電力と、炊いたご飯を10時間保温する電力はほとんど同じ。保温するなら4時間以内が節電に。小分け冷凍しておいて、食べるときに電子レンジであたためるほうが電力が無駄にならず、ご飯もおいしい。

6.隙間から入ってくる冷気を防ぐ。
冬は、まず外の冷気が入ってこない住環境を整えることを考えたい。玄関ドアに隙間テープを貼る、窓に遮断シートを貼る、厚いカーテンに替えるなどの工夫をすることで、暖房の効率がアップ。夏は、遮熱カーテンなどを活用して。

7.便座のフタは閉める。
温水洗浄便座は、ボタンを押した瞬間に温水にする瞬間式と、内蔵タンクに温水を貯めておく貯湯式が。貯湯式は、保温のための電力が常に使われているので、熱を外に逃がさないようにフタをするだけで節電に。お湯の温度も低め設定に。

8.ケータイをフル充電にしない。
充電を常に100%にしていると、バッテリーが劣化して消耗が早くなる。消費電力を少なくするには、ディスプレイの明るさを下げたり、位置情報サービスをオフにする、バックグラウンドで作動しているアプリをオフにするなどが有効。

9.プラグの抜き差しはしなくても大丈夫。
リモコンを使うテレビやレコーダーは、電源をオフにしていても待機電力が使われている。ただ、その電力使用量はそれほど多くはないので、そこまで気にしなくても大丈夫。気になる人は、個別スイッチ付きの節電タップが便利。

寝起きでぼーっと…うっかり電気、つけっぱにしていませんか?朝、洗面所で目をこすりながら歯磨き。そのまま電気をオフし忘れて出勤しちゃった……なんてことない?電球を人感センサー付きのLED電球に変えればつけ忘れ防止&節電ができます。

2019年に一世帯から排出されたCO2の平均は年間約2・8トン、そのうちの約7割は家電や給湯などの電力使用によるものだ。なぜ、電気を使うとCO2が排出されるのか?それは、石油や石炭、天然ガスによる火力発電では、電気を作る際にたくさんの二酸化炭素が排出されるから。つまり、私たちが電気を使えば使うほど二酸化炭素が増える仕組み。ゼロカーボンを目指すには、節電と、CO2が出ないエネルギーを使用することが重要だ。

まず、私たちができる節電について考えてみよう。節電といえば、「照明のスイッチはこまめに切る」「使わない家電のプラグは抜く」などと昔からいわれてきたが、本当にそれだけで大丈夫?家電や環境のことにも詳しい節約アドバイザーの和田由貴さんに話を伺った。

「家で使用する電気や電化製品はさまざま。すべてを節電することは難しいと思います。まずは使用頻度と使用電力の割合が高いものから見直してみましょう。一般に消費電力が高い家電は、冷蔵庫、照明、テレビ、エアコン、温水洗浄便座といわれています」これらの家電には省エネタイプも多く登場。地域によっては買い替えに補助金やポイントがつくことも。

「24時間ずっと電力が必要な冷蔵庫や温水洗浄便座は、旧型のものは電気使用量が高い。買い替えると電力消費が半分に。つまり電気代も大幅ダウンすることができてお得です」とはいえ、ひとり暮らしで大型家電をすべて買い替えるのはハードルが高そう…。「いえいえ、急いで買い替えなくてもいいんです。今の家電の使い方を工夫して節電アクションを実行すれば、毎月かなりの節電ができますよ。」

「まず、最初に気をつけたいのは、電気ポットやIH家電、炊飯器や暖房、ドライヤーなど熱を発するもの。“エネルギーを多く使うのは、熱を発するとき”というのを覚えておきましょう。小型の電気ポットでも、長時間保温をしてしまうと多くの電力を使用するので注意!」

また、CO2排出ゼロの再生可能エネルギーへ移行するのも賢い選択。「再生可能エネルギーは、太陽光や風力、地熱、中小水力、バイオマスなどから作られる、自然由来のエネルギーのこと。燃料を使わず、繰り返し利用できる。従来の電力と電気代もほとんど変わらないので、これは率先して変えてほしい。再エネの会社も増えてきてプランも選べるようになりました。自分に合う電力会社をぜひ探してみて」

Navigator…節約アドバイザー・和田由貴(わだ・ゆうき)

家電製品アドバイザー、食生活アドバイザー、環境カウンセラー、省エネルギー普及指導員など、暮らしや家事の専門家として多方面で活動。「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、雑誌やラジオ、テレビなどのメディアで活躍中。

(Hanako1202号掲載/photo : Shinnosuke Yoshimori styling : Yui Otani hair & make : Yuka Takamatsu model : Bebe illustration : Shoko Kawai text : Kana Umehara, Motoko Sasaki edit : Kana Umehara)