モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。明けましておめでとうございます!本年も神社仏閣、日本の素晴らしい文化をお届け出来るよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたしますさてさて、第84回は前回に引き続き、京都市宮津市に街詣で。前回訪れた〈籠神社〉の本宮を左に抜けていくと、今回の目的地〈成相寺〉へ向かうロープウェイが見えてきます。それでは早速!詣でましょ〜う!

ケーブルカーを降りると見える、〈傘松公園〉からの景色は素晴らしい!〈成相寺〉までは運転手さんのガイドが楽しい登山バスに乗り継いで向かいます。これからの季節は雪も深くなって白く染まった天橋立も別格なのだそうですよ〜。

とても山深い場所に位置する〈成相寺〉。それでもたくさんの参拝者が足を運ばれていました。こちらは鋳造の際に誤って乳飲み子を落としてしまい、出来上がった鐘をついてみると、乳飲み子の悲しい泣き声が聞こえてきて、成仏のために鐘をつくことをやめ「撞かずの鐘」と呼ばれるようになった鐘。悲しい伝承とは相反して、とても格好いいオーラを放っています。

「撞かずの鐘」から階段を上っていくと、更に凄まじいオーラを放つ本堂が…!〈成相寺〉は704年に文武天皇が発願した勅願寺。つまり国家鎮護などを祈願して創建された格式高い祈願寺。宗派は橋立真言宗で、御本尊は33年に1度しか開扉されない秘仏の聖観音菩薩様。身代わり観音(美人観音)とも呼ばれており、これまた不思議でありがたいお話が伝わっています。

その当時、真応上人が雪深い草庵に篭り修行中に食料が絶え、御本尊に食べ物を恵んでいただけるように祈ったところ、一頭の傷ついた鹿が現れました。命には変えられないと肉食の禁戒を破り、鹿の腿を鍋にして食べてしまいました。春になり御本尊を見てみると、腿が切り取られており、鍋の中には木屑が散っていました。身代わり観音であると悟った上人は木屑を拾って御本尊の腿につけると、元通りになったということです。以来、この寺を“願う事成り合う寺”、成合(相)寺と名付けられたのだそう。

本堂から山を登りながら10分ほどのところにある弁天山展望台へも向かってみました。登山バスの運転手さんがとてもお勧めされていたので気になっていたのですが本当に絶景で!私はここから眺める天橋立が一番好き。天橋立にお越しの際は是非足を伸ばして、この絶景をその目で見てみて下さいね。

「底なし池」「平成五重塔」を通り、最後にやってきたのは威風堂々の「山門」。見て下さい、この溢れ出る風格。丁寧に掘られた様々な生き物たちは極彩色で彩られ、いまにも動き出しそうな程生き生きしています。重厚感のある空気と成相山の緑に、疲れた心身が浄化されるような素晴らしい参拝となりました!ありがとうございました!さてさて、すっかり夕暮れとなりお腹を空かせて向かった先は…

前回の天橋立散歩でもお邪魔させていただいた「とんだ屋(富田屋)」。この粒だったうに!甘エビの新鮮さを物語る色!ぶりや鰆がこれでもかと乗せられたお刺身盛り合わせ!お味の方は、もう説明するのは野暮なほど。あ〜ここぞとばかりに豪遊してしまった…お財布が心配だなぁ。なんて思いながらお会計。これまたビックリ。大袈裟じゃなく想像の半分のお値段なのです…!いや〜さすが“海の京都”感服いたしました。ごちそうさまでした。

滞在したホテルでは天橋立名物のカニや松茸とハモの土瓶蒸しに舌鼓。タプタプと波打つ浜辺から眺める満天の星空、その全てに心が満たされていく素敵なお散歩となりました。海の京都、また必ず訪れたい!それでは皆様も良い参拝を〜

〈成相寺〉

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