新しさが際立つ福岡でも、老舗喫茶でノスタルジーに浸りたい。福岡の歴史と文化が詰まった極上の空間へ。Hanako特別編集『喫茶店に恋して。[改訂版] 』よりお届けします。

1.〈ブラジレイロ〉かつては地元の文化人たちが通った、創業87年の老舗。

「ハンブルグステーキ〈デミソース〉」自家製ソースたっぷりの人気メニュー。ランチタイムはコーヒー、サラダ、ライスが付いて1,300円。1日15食のみ(なくなり次第終了)。
表面はさっくり、中はしっとり焼き上げたガトーショコラ430円とコクのあるクラシックブレンド530円がマッチ。マドレーヌやチーズケーキなど菓子は手作り。
ハンドドリップのほか、水出しもおすすめ。

福岡で老舗喫茶といえば一番に名が挙がる名店。2代目・中村好忠さん・久美子さん夫妻の自宅と店内、合計3台の焙煎機を使い鮮度の高いコーヒーを届ける。定番のクラシックブレンドは、コーヒーが注がれたピッチャーと空の小さなカップで提供。1杯目は何も入れずにピュアな味を、2杯目は砂糖やクリームをお好みで。コーヒーをしっかりと味わってほしいという店主の思いから長年続くスタイルだ。作家の原田種夫、夢野久作が通ったという。

レトロなアイテムが並ぶ店内。

〈ブラジレイロ〉
福岡県福岡市博多区店屋町1-20
092-271-0021
10:00〜18:30LO 日祝休
50席/喫煙可(12:00〜13:00禁煙)

2.〈珈琲伊藤〉学生からお年寄りまで、おしゃべり好きが集まるサロン。

「ミートローフプレスサンド」カリッと焼いたトーストにカレー味で炒めたミンチとキャベツ、オニオンスライスをサンド。パンの耳にはクリームを添える。600円。
つややかに光るダークウッドの壁面と家具は、サクラの無垢材を使用。
店先では自家焙煎の豆を販売。

高校や大学が近隣にある学生街に開店。店主の伊藤康男さん曰く、当時はお客の8割が学生だったという。44年目を迎えた今では当時のお客が子どもを連れて来店することも。名物はネルドリップのコーヒーと、注文を受けてから焼き上げる「ホットプレスサンドウィッチ」。カウンターには顔なじみの常連客が並び、テーブルはパフェやワッフルなどスイーツ目当ての女性客で華やぐ。ブレンド、ストレート、バリエーションとコーヒーは20種。おすすめは伊藤ブレンド。

プレーンワッフルはコーヒーとセットで650円。卵をたっぷり使ったふわふわ生地にメープルシロップとバターがじんわり染みこむ。

〈珈琲伊藤〉
福岡県福岡市早良区西新5-1-35
092-823-0325
8:00〜21:00 不定休
29席

(Hanako特別編集『喫茶店に恋して。』掲載/photo : Daisaku Eto text : Sakiko Kobayashi (Chikara) edit : Chikara)