忙しい日々の中でのコーヒーブレイクが頭をクリアにしたり、自分らしさの輪郭に気づけたりする日常のスイッチに。十人十色の楽しみ方を伺った。今回は、写真家・長野陽一さんの愛するコーヒー時間を教えてもらいました。

〈ディモンシュ〉店主・堀内隆志さんがブレンドする中深煎りが好み。
出張先で買った盛岡〈クラムボン〉と鎌倉〈カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ〉(http://dimanche.shop-pro.jp/)の豆。
愛用のミル「みるっこ」は木のふたに替え、温かな佇まいに。

撮影での地方出張が多い、長野陽一さん。「全国に好きなコーヒー専門店や喫茶店があり、時間を見つけては豆を買って帰ります」そして自宅で丁寧に豆を挽き、ハンドドリップでコーヒーを淹れる。旅の土産話をしながら、同じくコーヒー好きな家族と味わうそうだ。

道具にも旅の記憶が宿る。コーヒーサーバーは小鹿田(おんた)焼のポット。カップはロンドンで購入。

「味にも土地や店の空気、焙煎人の人となりが。仕事をしながら、食べながら、なんてことはせず、コーヒーだけにまっすぐ向き合います」貴重な遠くの味も好きだけど、近くのホッとする味も好き。地元鎌倉の名店のコーヒーを飲むと「帰ってきた」と思えるそう。長野さんのコーヒー愛には、土地への愛も詰まっている。

Profile…長野陽一(ながの・よういち)

ポートレイトや料理、島など、背景にストーリーが漂う写真にファンが多い。鎌倉在住。写真集に『シマノホホエミ』(FOIL)、『長野陽一の美味しいポートレイト』(HeHe)など。

(Hanako1208号掲載/photo : Kenya Abe, Yoichi Nagano, Yoshiko Watanabe text : Kyoko Kashimura, Mako Yamato edit : Nao Yoshida)