忙しい日々の中でのコーヒーブレイクが頭をクリアにしたり、自分らしさの輪郭に気づけたりする日常のスイッチに。十人十色の楽しみ方を伺った。今回は、〈喫茶 芳〉店主・ファンさんの愛するコーヒー時間を教えてもらいました。

一人一人に合わせて淹れたコーヒーは〈大倉陶園〉の器へ。

映画『A FILM ABOUT COFFEE』に感銘を受け、コーヒー愛に目覚めたファンさん。ついには、会社員との二足のわらじで、週末喫茶をスタートさせた。こだわりは、〈富士珈機〉の手回しロースターで焙煎した豆を使った、丁寧なネルドリップ。そして、生のコーヒー豆をりんごなどと寝かせたエイジングコーヒー。

ブックディレクター・幅允孝(はばよしたか)さんが選書した本が店内に。「頭が冴える感覚もあるコーヒーは、読書との相性もいいと思います」。
ネルドリップでコーヒーを淹れる時間が、忙しい日常から心を解放するものに。新潟県燕市にある〈富貴堂〉の、銅製コーヒーサーバーを愛用。

「ほの暗いバー空間ということもあり、飲む人の好みや気分に合わせて淹れるコーヒーと、ソムリエの仕事の共通点にも気づきました。1対1のやり取りから一杯を提案する、という意味で。時間をかけて淹れるのが難しい自宅でも、忙しさに合わせて楽しみ方を変えています」

Profile…ファン

平日は会社員として働きながら、毎週土曜日をベースに、新宿区荒木町でバーを間借りし、コーヒー専門店を営業。来春、京都で本格的にオープン予定。最新情報はインスタグラム(@kissa_fang)で。

(Hanako1208号掲載/photo : Kenya Abe, Yoichi Nagano, Yoshiko Watanabe text : Kyoko Kashimura, Mako Yamato edit : Nao Yoshida)