モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第88回は奈良県高市に街詣で。“壷阪寺(つぼさかでら)”の名で親しまれている〈南法華寺〉にお邪魔させていただきました。“桜大仏”で有名な桜の名所。もう何年も前から桜の季節にぜひともお伺いさせていただきたいと思っていたのでうれしい!それでは早速!詣でましょ〜う!

奈良市街地からレンタカーで向かうこと1時間。壷阪山を登ったところに桜の雲海ができていました。この桜に包まれた仁王門の美しいこと!〈壷阪寺〉は斜面に建っているため、見上げると目の前一面に桜が広がって、それはもう言葉にできないほどの光景です。

さらに足を進めると、見えてくるのがこの大きな仏様の数々…!このスケールからわかるように、とっても広大な境内なのですが、全てのエリアがバリアフリーになっていていることにもとても驚かされました。

そして、この季節にぜひ足を運んでご覧いただきたい光景がこちら。先ほどの大仏を包み込むように咲き誇る桜。それはもう、説明不要の美しさです。桜の時期逃しちゃったわ!っていう方もご安心ください。これからの季節は“新緑大仏”が見頃を迎えております。秋になったら紅葉も美しいそうですよ〜

なんとも異国の風格を漂わせているこちらは天竺(インド)から遥々渡来した「大石堂」。インドの〈アジャンタ石窟寺院〉をモデルとして造られたこちらは、なんと延べ12万人の日本・インドの人々によって彫刻され組み立てられたのだとか!オリエンタルな空気が漂う心洗われる素敵な場所でした。

さらに上段に進むと、国指定重要文化財の「三重塔」と「禮堂」、本堂にあたる「八角円堂」が立ち並びます。目を引くのが壁一面のレリーフ(写真はほんの一部!)。全長50mにも及ぶ丁寧な彫刻は南インドの彫刻師、延べ5万7,000人の手によって制作されたのだとか。

「八角円堂」に入らせていただき、まず目に飛び込んできたのは「大雛曼荼羅」!その名の通り、雛人形で曼荼羅が造られています。中には一風変わった雛人形も混ざっていて、その遊び心に思わずにっこり。

広い境内の中、ようやく辿り着いた御本尊「十一面千手観音菩薩坐像」。古い時代から“眼の沸”として親しまれてきた壷阪観音様は、桓武・一条の天皇の眼病も平癒されたのだとか。目を駆使する仕事をしている私の旦那もしっかり「眼病封じ祈願」をさせていただいていましたよ〜!

さてさて遠く本堂からも見えていた、道路を挟んだセクターにあるこちら!天竺渡来の全長20mもある大観音様です!巨石は66個に分割して延べ7万人の石工によって彫刻されたのだそう。立像でこんなに大きなものは初めて拝見させていただき、その雄大なお姿にすっかり圧倒されました…。全長8mの涅槃さんもいらっしゃいましたよ。

〈壷坂寺〉はインドとの交流が本当に盛んで、そしてその繋がりをとても大切にされている様子がヒシヒシと伝わってきました。また、眼の不自由な人々にとっての聖地として親しまれており、この地に住みたい!という人々の願いに応えるように「養護盲老人ホーム慈母園」があり、私自身も福祉事業についても考えさせられるようなきっかけとなりました。全てを抱きしめるようなダイナミックなふところと、慈悲の心に満ちた良い参拝となりました。それでは皆様も良い参拝を〜!

〈壷阪寺〉

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