カフェ好きで知られるモデル・斉藤アリスが、東京はもちろん、日本全国そして世界のカフェをご案内!

名古屋といえば喫茶文化。一見、バリスタに優しい土地に思えますが、名古屋でコーヒーといえば深煎りのブレンド。しかもトーストと卵付きで500円のモーニングが当たり前。であるがゆえに、一杯でそこそこお値段のする浅煎りのスペシャルティコーヒーはなかなか浸透しないという背景があります。

1.〈Parlor Imom〉

バリスタの副島さん。
自家焙煎したシングルオリジンの豆。
扉のロゴがかわいい。

そんな名古屋という土地で、スペシャルティコーヒーを盛り上げている若手のお店をご紹介します。まずは2020年10月にオープンした〈Parlor Imom〉。イモンじゃなくて、イムオムです。カウンターには自家焙煎をしたシングルオリジンのお豆が並びます。

カウンターに座る斉藤アリス。
名古屋といえばモーニング。
レトロ喫茶な佇まい。

イムオムのすごい所は、名古屋の喫茶店文化に馴染む形でスペシャルティコーヒーを出していること。たとえば、午前11時まではコーヒーにトーストが付いてくるモーニングがあって、お得にスペシャルティコーヒーが飲めます。さらに豆のラインナップは浅煎りだけではなく、地元の人にとって馴染みのある深煎りまでを幅広く用意。本格的なコーヒーにこだわりながらも、レトロ喫茶な佇まいも相まって、自然と街に溶け込んでいます。

〈Parlor Imom〉
愛知県名古屋市南区豊2-26-16 ニューモアビル1F
9:00〜17:00
不定休

2.〈Little Flower Coffee〉

バリスタの本田さん。
オリジナルブレンドの豆を販売。
お店の中央に置かれた焙煎機。

お次は名古屋駅から電車に揺られて約1時間。焼き物の街・尾張瀬戸で、2022年4月にオープンしたばかりの〈Little Flower Coffee〉。略して、リトフラ。名古屋で10年以上も前からスペシャルティコーヒーの普及活動に努めるレジェンド店〈TRUNK COFFEE〉で修行を積んだバリスタ・本田順也さんのお店です。

ミラン農園の豆で作ったカフェラテ。
自家製のバームクーヘンラスク。
お店の奥には立派な厨房を完備。

この日はじっくり本田さんとお話をして、その知識の広さ&深さに脱帽しました。東京の最新事情はもとより、世界の農園ともやり取りを密に行っていて、考え方もすごくグローバル!よくよく話を聞くと、本田さんはトランクで働く前に表参道の〈BLUE BOTTLE COFFEE〉でリーダーバリスタ、三軒茶屋にある〈東京茶寮〉の立ち上げなどを手掛けた経歴の持ち主でした。そんな彼のコーヒーは意外や意外、ブレンドが中心。「高品質の豆をあえてブレンドにすることで、多くの人にスペシャルティコーヒーをより身近なものに感じてもらいたい」と本田さん。少し遠いけど、お店へ足を運ぶ価値はありありです。本田さんのお話と共にその繊細な一杯を堪能して!

〈Little Flower Coffee〉
愛知県瀬戸市朝日町3-6
10:00〜18:00
木休

3.〈KISO〉

自家製パンとハンドドリップコーヒー。
大人気の明太フランス。
スコーン、ピスタ、果実のライ麦パン。

3軒目に向かったのは、桜山の〈KISO〉。自家製パンとスペシャルティコーヒーのお店です。2021年夏のオープンから半年と経たずして、お店の前には毎日行列が。昼過ぎにはパンが売り切れる人気っぷりです。35種類ほど並ぶパンの中でも特に人気なのが明太フランス。しっとりしていて絶妙な塩加減の明太子が、パリパリもちもちのパンにぎっしり。図らずも明太フランスは私の大好物。これまで色々食べてきたけど、ダントツ一番おいしかったです。

いただきま〜す。
バリスタの澤木さん。
お店の外観。

「本格的なパンとスペシャルティコーヒーを同時に楽しめるお店ってありそうでないよね」というのが、キソの出発点。福岡〈pain stock〉でパン職人をしていた加藤夫妻と、福岡〈COFFEE COUNTY〉などでバリスタをしていた澤木夫妻が意気投合。なんとダブル夫婦で始めたお店なんです。コーヒーは浅煎りと中煎りの2種類。焼き立てのパンと淹れたてのコーヒーを毎朝キソで楽しめる周辺住民が羨ましい!

〈KISO〉
愛知県名古屋市昭和区広見町1-7 桜山SUITE1F
8:00〜18:00 ※毎週木曜は喫茶営業10:00〜17:00。パンの販売はなし
火水休

4.〈GLITCH COFFEE 9h NAGOYA〉

美男美女のバリスタさん。
自家焙煎のお豆たち。
人気のアフォガード。

そして最後に向かったのは、2020年2月にできたロースター〈GLITCH COFFEE〉。2015年に神保町でスタートしたので本店は東京にありますが、東京以外で飲めるのは名古屋だけ。私の中のグリッチのイメージは、コーヒー愛好家の集まる店。そして店員さんが美男美女。な上に、いつもフレンドリーに話しかけてくれるので、私ももれなく大好きなお店です。

家紋入りのカップがかわいい。
テイスティングノート。
お店の外観。

「古くからの喫茶文化が根付いていて、あまり流行に左右されない街でやりたかった」と話すオーナーの鈴木さん。神保町と名古屋にそんな共通点があったなんてね。カウンターに並ぶお豆は、その時期の旬のものだけ。丁寧にハンドドリップされたコーヒーには、もれなく豆の詳細が書かれたテイスティングノートがついてきます。COLはコロンビア。色々試しながら、自分の好みを深ぼっていくうちに、コーヒー沼にハマってしまいそう!

〈GLITCH COFFEE 9h NAGOYA〉
愛知県名古屋市中村区名駅2-42-2
7:00〜17:00
不定休

グリッチコーヒーのテラス席。

いかがでしたでしょうか?今回、名古屋で活躍するバリスタさん&コーヒー中毒者さん(笑)に細かくヒアリングを重ねながら、この4店舗を選びました。なので自信をもって「これが2022年上半期のベスト4だぞ!」と言わせていただきたい。皆さん、名古屋へ訪れた際は、ぜひ立ち寄ってくださいね。

過去の連載はこちら


Alice in Cafeland 一覧