ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

(photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Miyuki Nakamura)

「とある3月の火曜日【前編】」

とある3月の火曜日、声が飛んだ。なんとなく嫌な予感はしていたのである。その前の週末からぐんと気温が高くなって、花粉襲来。あっという間に鼻水ぐしゅぐしゅ、くしゃみ止まらない状態で一気にアレルギー症状が出てきた。小さい頃から数多のアレルギー持ちで苦しめられている私。すこし埃っぽいところに行っただけですぐに鼻がムズムズしてくるし、犬や猫など毛のある動物を飼っているお宅にお邪魔するだけでも、体中の粘膜がすぐに反応するので、行くのを躊躇するくらいだ。花粉に至っては、スギ、ヒノキ、ブタクサとほぼオールシーズン網羅するほど。そろそろ来るなあと思っていたところに、奇襲をかけるようにやってきた花粉シーズン。この時、もうすでに勝負は決まっていたのかもしれない。あぐらをかいて、春が来る前に先手を打っておかなければいけなかったのに…。

鼻水が止まらないので、いくら鼻をかんでもそれが喉に落ちてくる。となると、喉にたんが絡まったりイガイガしたりして、なんとなく声が出しづらい感じがある。起きてすぐにその異変を感じたので、朝いちばんで近くの耳鼻科に駆け込んだ。その週の土曜日は朝から重ための収録が入っていたので、仕事が出来る状態にしなくてはいけなかったから。初診で駆け込んだ病院だったけれど、とても親切な先生だった。そこでの診断は、言うまでもなく花粉症。そこから起きた声帯の腫れ。アレルギー反応を抑える薬や炎症を抑える薬をもらって、仕事へと向かった。その日の仕事はなんとかだましだまし終えることが出来たのだが、収録の最後も最後、ちょうど締めのコメントを言うあたりでなんだか目の前がホワイトアウトするような気分の悪さを覚えた。あともう2分で終わるというところで、耳鳴りと動悸がいっしょくたにやって来た。振り返っても貧血だったのか、めまいが再発(ちょうど1年前のこの頃はめまいで苦しんだ)したのか定かではない。収録後、座って落ち着くと自力で帰れるまでになったので、その日は無事に終えることが出来た。次の日は休み。ゆっくりしていたのだけれど、まだ喉に違和感。明らかにずきずきとした痛みを持って、存在を主張している感じがある。その次の日あたりから徐々に声がかすれて出なくなってしまった。今度はかかりつけの耳鼻科に向かう。信頼している先生だ。この時点で、先生が驚くほど声帯が腫れていた。

【弘中のひとりごと】
またぶり返して今週ずっと鼻声です〜泣

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