スイーツはコーヒーに欠かせないパートナーだけれど甘いモノなら何でもいいわけじゃない。今回はコーヒーのベストパートナーといえるカヌレ、スコーン、ドーナツ、和菓子、プリンに注目。究極のマリアージュに迫ります。今回は、〈MICHELLE(ミシェル)〉で出会ったコーヒーとおやつについてご紹介します。

コーヒー豆は果実。その風味を引き立てるお菓子。

バリスタの小沼雄太さん。店名は妻が好きなビートルズの名曲から。

「うちのお菓子はコーヒーの味に寄り添っていることが大前提」と小沼麻穂さん。ここは〈OBSCURA COFFEE ROASTERS(オブスキュラコーヒーロースターズ)〉の焙煎士だった小沼雄太さんと、ビストロ〈PATH(パス)〉でフランス菓子の腕を磨いた麻穂さん夫妻が開いた店。2人の出身地である埼玉で始めた店には、雄太さんが焙煎したコーヒーが引き立つよう、ショーケースに優しい風味の伝統的な焼菓子が並ぶ。

「コーヒー豆はコーヒーチェリーという果実。フルーティさや果実由来の明るい酸味、甘さも持ち合わせている」と雄太さん。その風味をさらに引き立てるのがお菓子の役目。ペアリングは2つの食べ物の味のベクトルが類似、もしくは対照的なものがよく合う。相乗効果を高めたり、足りない部分を補い新鮮な味わいを楽しむ。

ハンドドリップコーヒー500円〜。ショーケースに並ぶ焼菓子はバスクチーズケーキ530円やカヌレ400円、キャロットケーキ430円。3.写真のあんバターサンドのスコーン各300円は不定期で登場する限定品。

この店では雄太さんが淹れる雑味のないスッキリしたコーヒーに合わせ、甘さ控えめで伝統のレシピにこだわったカヌレやマフィン、レモンケーキやファーブルトンなどを用意する。お菓子にも地産地消をと、使用する小麦は埼玉県産のみ。スチームコンベクションとデッキオーブンを使い分け、絶妙な焼き加減のお菓子を実現した。「ペアリングには豆の個性を熟知することが肝心」と2人。連携した仕事から生まれた味わいの虜になる常連客も多い。

〈MICHELLE(ミシェル)〉/浦和

アルゼンチンの商店をイメージしたという店内は、無駄のないシンプルさが快適。土祝はテイクアウトのみ。コーヒー豆は7種あり100g 720円〜。通販も可。
埼玉県さいたま市浦和区仲町2-9-5
048-711-6011
10:00〜17:00 日月休
5席

(Hanako1208号掲載/photo : Eriko Matsumoto (MICHELLE, JOE TALK COFFEE, PARLORS, CREIL), Michi Murakami, Yoshiko Watanabe (woven) text : Kimiko Yamada, Mako Yamato (woven) edit : Kana Umehara)