新しいものへの挑戦の積み重ねが伝統を育んできた京都の街では、コーヒーシーンでも新たな潮流が絶えることがなく、いつでも新鮮。2020年以降にできた新店とともに、その秘密を考えてみる。今回は、コーヒーをより身近なものと感じさせてくれる人気店の焙煎所。併設のスタンドやカフェで一杯を味わうのもまた楽しい時間。

1.公園のように人々を笑顔にする焙煎所。〈Okaffe ROASTING PARK(オカフェ ロースティング パーク)〉/堀川五条

焙煎機は〈ギーセン〉。焙煎は沢見敬太さんが担当する。
カフェラテ550円、バターサンド・粒あん420円。

バリスタチャンピオンの経歴を持つ岡田章宏さんが、カフェ、シュークリーム専門店に続く新たなステージとして、今年2月に開いた焙煎所。材木店の一角をリノベーションした空間は広々してゆったり。コーヒーを通して万人が楽しめる公園のような存在を目指し、焙煎所限定ブレンドも用意する。

木の温もりを感じる空間。右側の階段の上にはイートインスペースが広がる。
中深煎りのスターブレンド1,180円/150g。

〈Okaffe ROASTING PARK(オカフェ ロースティング パーク)〉
京都府京都市下京区亀屋町51
075-744-0102
10:00〜17:00 水木休

2.ものづくりの街・西陣で気概を受け継ぐ。〈Kurasu Nishijin Roastery(クラス ニシジン ロースタリー)〉/西陣

地域との繋がりを意識し、店頭には豆の自動販売機を設置。
営業日にはドリンクメニューも。ハンドドリップコーヒー500円〜。

クオリティの高い用具を扱うウェブショップを皮切りに、スタンドや道具が主役のラボなど、コーヒーを様々な切り口で楽しませてくれる〈Kurasu〉。2021年に新設した焙煎所ではスペシャルティを浅煎り中心で焙煎し、各店へ届けている。

焙煎機は〈ギーセン〉〈ローリング〉の2社のものを導入。
コスタリカ フェリペ・ロドリゲス900円/100g。

〈Kurasu Nishijin Roastery(クラス ニシジン ロースタリー)〉
京都府京都市上京区大宮通寺之内上ル三丁目筋違橋町537-7
第2土10:00〜16:00のみ。毎月25日は営業の場合も。

3.深くて澄んだコーヒーが6年ぶりに京都へ!〈miepump coffee shop(ミエポンプ コーヒーショップ)〉/岩倉

テイクアウト中心のコーヒースタンドとしても営業する。
コーヒー500円。
「思い入れがある喫茶は、コロナ下では難しいこともある。それならあえてやらず、焙煎に専念しようと」と〈miepump coffee shop〉店主の大塚俊孝さん。ロゴや絵はイラストレーターの西淑(にししゅく)さんによる。

2016年に鳥取へ移転した人気店が帰ってきたことは、京都コーヒーシーンの今年の大きなトピックス。半熱風式の3㎏の焙煎機で、ミルクにもよく合うしっかりと深い焙煎に雑味のないクリアさが加わり、落ち着く味わいが待つ。

ミニマルな店は学生時代に建築を専攻していた大塚さんのセルフビルド。

〈miepump coffee shop(ミエポンプ コーヒーショップ)〉
京都府京都市左京区岩倉三宅町33-1-1F-C
070-8583-4674
12:00〜17:00 不定休
営業日はInstagram(@miepump_coffeeshop)で確認を。

(Hanako1208号掲載/photo : Yoshiko Watanabe, Yoshiki Okamoto text : Yukie Takada, Mako Yamato)