きゃりーぱみゅぱみゅが「大人なLADY」を目指す日々を綴る連載。おかげさまで、話題沸騰です。第32回は「いいもの」のお話。

『いいものを永く使うわよ』

皆さま、ごきげんよう。最近になって、ついに“スカーフ”に目覚めたきゃりーぱみゅぱみゅです。それまで頭にのせるものといえばリボンと帽子くらいでしたが、そこに第三の選択肢・スカーフが爆誕しました。

それまではどうしてもマダム御用達という印象が強くて、なかなか「よし、スカーフ買いにいこう!」という気持ちにはなれませんでした。使い方もよくわからなかったし、自分にはまだ大人すぎて似合わないと思っていたんです。

ところが今やっている10周年ツアーのアンコールの衣装を、私の私服でスタイリングすることになったので、そこにイギリスのエリザベス女王がよくやっている“ほっかむりスカーフ”を取り入れてみたんです。すると、巻くだけでほんとおしゃれになるし、上品に変換できるアイテムなんだと気付かされました。

ちょっと首元に巻くだけでも、おしゃれな店にも入れそうな雰囲気になるんですよ。だからスカーフさえ持っていれば、急なお呼ばれにも対応できます。場所も取らないし、邪魔だったらバッグに巻いておけばいいので、何かと使い勝手がいいアイテムです。

ただ、ちょっとでも使い方をミスると、急に“おばみ”が出てしまうのが難しいところなんですよね…。なのでそこは思い切って、エリザベス女王みたいにほっかむりするのが私のオススメ。エリザベス女王は服との合わせ方がめちゃくちゃうまくて、犬柄のスカーフとかけっこう面白いものを被っていたりするんですよ。

ね? マジでかわいいですよね〜。ああ、私もこうなりたい…。でも、ほっかむりって意外と難易度が高くて、何も考えずに普通に巻いてしまうと“おばみ”どころか“農作業み”が出てきてしまいます。そうならないようにするには、たぶん内面の上品さや気品が必要なんだと思います。

なので私はとりあえず形から入って、中身を育てることにします。というか、ほっかむりは農作業で使われているだけあって、夏は日差しから守ってくれるし、冬は保温にもなるしで実用性が抜群なのでもう手放せません。でもいつかそこに気品を加えた、大人なLADYになりたいです。

そんなわけで最近の私はスカーフをするようになったんですけど、ラフな格好の中にどこかカッチリさせる部分を作るには本当にもってこいなんですよね。29歳になって、ファッションをそういうバランスでまとめるのが好きになってきました。例えばTシャツだったら足元はローファーで締めたり、首元にパールを着けたりしています。パーカーなんだけど白い靴下とローファーにスカートとか、あまりカッチリさせすぎない感じで締めるのがお気に入りです。

それもあって最近はよくローファーを履いているんですけど、シワや傷がついてきたのが気になったので、こないだ靴屋さんに立ち寄ってなんの気なしに靴磨きしてもらいました。そしたらたった数分でピッカピカのツヤッツヤ。マジで新品みたいに蘇りました。

もう目からウロコでしたね。「この手があったか〜!」って。今までだったら「もう替えどきかな?」と思って新品を調達していましたが、これなら履きなれている靴だから、新品みたいにピカピカだけど靴ずれも起きないですし、しかも磨かれることで味まで出てくるので、めっちゃオススメです。

それに、こうやっていいものをずっと使い続けることって「めっちゃ大人じゃーん」って思ったんですよね。なんか今流行りのSDGsっぽい。

「どうせひと夏だから、安いサンダルでもいいかな」。これまでの私はそう思いがちでした。それでシーズンが終わったら捨てて、またシーズンが来たら買い直すというサイクルです。なんなら袋の中身をよく確認しないで、そのまま捨ててしまったことすらありました。

だけど、今は「ちょっと高いかもしれないけど上質なものを着たい、そして心も上品になりたい」という気持ちです。いいものを永く使えるようになると、ついに“エリザベス巻き”が似合う女になるんだと思います。

だから、これからは私も靴や洋服のメンテナンスをしっかりしていこうと思って、こないだは1万3000円くらいで買った古着のコートをお直しに出してみました。けっこうブカブカだったので、肩幅やウエストを詰めたり、袖を切ったり、破れていたところを縫ってもらったりしたら、お直し代がトータル3万8000円になってしまいました。買った値段のほぼ3倍です。

おかげさまでサイズはピッタリになったんですけど、とにかくコストがかかる…。結局SDGsの難しいところってここだよな〜と思いました。

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