企業勤めorフリーランス、という二択ではなく、自分に合った複数の働き方が目の前に現れた時、どのような理由で選び、一歩を踏み出したのか。少し先を歩く4人の女性のストーリーとは?今回は、原ゆかりさんをご紹介。

原ゆかり(はら・ゆかり)

外務省在職中、インターンでガーナ共和国へ。NGO法人〈MY DREAM.org〉を立ち上げる。2015年、外務省を退職後、商社へ就職。2018年にアフリカ諸国と日本の架け橋となる、〈SKYAH〉を立ち上げる。

高収入や安定よりも、アフリカへの恩返しを

外務省から大手商社へ、そして起業。経歴だけを聞けば、“安定を捨ててなぜ?”と思うかもしれないが、原ゆかりさんにとっては自然な選択だった。「在職中にガーナでインターンを経験。親切にしてくれた現地の方に恩返しがしたいと思い、ものづくりを通じて自立を目指すNGO法人を村人と共に立ち上げました。活動が軌道に乗り始めた頃、霞ヶ関に戻らないといけなくなり。今、離れるわけにはいかないと外務省を辞めることに」。NGO法人の活動と並行し、ビジネスを会得するため商社へ入社。貿易や投資に携わり、独立を考えるように。だが、迷いもあった。

「安定収入がなくなることが不安で。でも、アフリカの人の多くは決まった月収がもらえる生活ではありません。会社を辞めたぐらいで死ぬわけじゃない。退職をきっかけに、これまでの知見を生かして、アフリカと日本をつなぐ会社を新たにスタート。最初はどうなるかと思っていたけど、やってみないとわからない。その気持ちが大事かなと思います」

Q1.これまでやっていてよかったことは?
A1.壁にぶつかった時はメンターに相談。
悩みは一人で抱えず、家族やビジネスパートナーに相談。言葉にすることで、おのずと解決策が見えてくることも。

Q2.今チェックしていることは?
A2.オンライン学習アプリ「マスタークラス」。
俳優、編集者など、様々な業界で活躍する人々の授業が受けられる。8〜15分という短時間で有益な話が聞けます。

Q3.手放さなかったこと、譲らなかったことは?
A3.信頼しきれない企業とのパートナーシップ。
信頼できる商品を紹介するのが私の役割。取引先のビジョンがブレてきたら、商品が魅力的でも取引を諦めることも。

(Hanako1210号掲載/photo : Masanori Kaneshita, Wataru Kitao illustration : Maori Sakai text : Rio Hirai (FIUME Inc.), Mariko Uramoto)