Hanakoのイベントで司会をするなど、人前で話す機会の多いハナコラボ プロデューサー・土屋志織が、アナウンススクール〈テレビ朝日アスク〉に入門。果たして、憧れのアナウンサーのような話し方になれるのか…?全4回、短期集中連載でお届けします。

今回、担当する先生は…

川瀬眞由美さん。

元テレビ朝日アナウンサー、テレビ朝日アスクの取締役を務める川瀬眞由美さん。川瀬さんには、土屋が司会を担当したオンラインイベント「Hanako SPECIAL SWEETS FES」の動画を事前に確認してもらい、話し方の分析をしてもらっています。
実は声が小さいわけでもなく、はきはきと話し、欠点がなさそうな土屋。しかし、Hanako編集長・杉江には「早口だ」と言われたそう。「土屋さんはしっかり話すことはできますが、もしかしたら力んで声を出すクセがあるかもしれません。のどや肩、胸などを使って声を出している印象があるので、それを楽に出せば、深い声、温かい話し方ができるようになりますよ」(川瀬さん)。

第1回は、アナウンサーが最初に行う、基本の発声・発音トレーニングを体験。「司会後は声がかすかすになり、のど飴が手放せなかった」という土屋のため、疲れない声の出し方を学びます。

まずは、体に力が入っていると声が出ないことを実感する

思わず顔を下げてしまうほど、力む土屋。脱力すると、声を楽に出せることがわかる。
インナーマッスルがポイント!

立った状態で両手をぐっと握り、体全体に力を入れ、顔を上げて「あ」と言う。のどをきゅっと締めた状態だと咳き込んでしまい、思うように声が出ないことがわかります。次に、同様に力んだあと、ふっと楽にした状態で「あ」と言ってみる。「おお!楽に声が出ました」(土屋)。「これは極端ですが、少しでも力が入っているとのどを締めて苦しかったり、すぐに疲れてしまう。どこが必要なのかというと、ずばり“体を支える、お腹の内側の筋肉・インナーマッスル”なんです」(川瀬さん)。

【発声トレーニング1】力を抜いた状態を意図的に作り出し、のどを開く

口を開け、のどの開き具合を確認。
お腹をぐっと押すとシックスパックが見えるイメージで発声。
手と同じく、声も前に届くように!
体が揺れ始めたら、ウエストにコルセットをはめるようにお腹を手で支えて。

口を開けた状態でハミングし、のどの奥がへたっとくっついている感じを確認。にゅるっとはがしていくと「んー」から「あー」という音になり、のどが開いて声が出てくる状態に。「のどって実は声が通るだけの通路で、あまり使いません。その通路を確保することが大切です」(川瀬さん)。この一連の動作を2拍程度のリズムで行い、のどの奥〜胃袋のほうまで思い切り開くイメージで発声をすると、圧のある声が出ます。
次に、手を前に出して「はぁ」、母音をのせて「はあ」、Hをとって「あ」を5秒程度発声。肩の力を抜き、息を吐いてから「あー」と声を出し続け、体が揺れ始めたらお腹を手で支える。「体の力は抜いているけど、インナーマッスルを使ってるから暑い!」(土屋)

【発声トレーニング2】言葉のキャッチボール

力を抜くための投球ポーズ。表情は笑顔で!
たこ焼きポーズをするだけで、本来の声が出るように。

いい声が出てきたところで、次は「やっほー」「おはよう」「こんにちは」「土屋です」など、意味のある言葉を発声してみます。川瀬さんと向かい合い、声をボールにして投げたら、同じ言葉を発しながら投げる川瀬さんのボールを受け取る。「投球ポーズは力を抜くため。いままでのクセで、“こんにちは”はのどを締めたように聞こえたので、力を抜くことを意識して。また、自己紹介をするときに気をつけたいのが固有名詞。初めて会った人は初めて聞く名前、音、並びのため、丁寧に言うことを心がけましょう」(川瀬さん)。
次に、ほおの高い部分を親指と人差し指で丸く囲んだ“たこ焼きポーズ”で自己紹介。「口内は声を響かせるために重要な場所。ほおが下がっていると上顎も下がってしまい、口内が狭くなってしまいます。たこ焼きポーズでほおを上げることで、自然と自分本来の明るい声が前に出やすくなります」(川瀬さん)。

裏技!腕立て伏せの姿勢で、苦しい箇所を意識する

「筋力がないから苦しい〜」(土屋)
発声練習は、テレビ朝日アスクで実際に使われているテキストを使用。

ここまでインナーマッスルを意識した発声をしてきましたが、ここで裏技。腕立て伏せの姿勢のまま発声をすれば、体を支えるため、意識的に腹筋と背筋を使うことができます。終わったら立ち上がり、お腹など苦しかった箇所を思い出しながら再度発声を。「なんだかいつもより声が出た気がします!」(土屋)「それが土屋さん本来の声。肩の力が抜け、体でしっかり支えられた、無理に高くない声です。口も開いて、まっすぐ前に届いていますよ」(川瀬さん)。

【発声トレーニング3】声の向きを意識して発声

視線は手ではなく、お客さんのいる方向を見ること。
笑顔でばっちり。
腕立て伏せ同様、意識的にお腹に力を入れたトレーニング。

トレーニング1、2で学んだことを活かして、声を張ってみることに挑戦。手を斜め前に出し、その方向に向かって「本日はご来場いただきありがとうございます」と一言。腕を下ろし、同じ言葉をもう一度。「笑顔でいいですね!声の向きはもちろん、表情次第で声の感じや気持ちは全然違います」(川瀬さん)。
次に、川瀬さんと両手でボードを押し合い、お腹に力を入れた状態で発声。一定の圧力を入れたまま声を出すことで、聞きやすい、安定した声、話し方になります。

浅く座る習慣で、インナーマッスルを日常的に意識

坐骨でいすを押すように“むん”と座る。ニュースを読むアナウンサーも同じ姿勢なんだとか。
やや前首の土屋。普段からパソコンを使っているせい…?
おじぎをするときは、ゆっくり動けば髪も落ちてこない。

腕立て伏せやボードを押すトレーニングのようにインナーマッスルを意識した姿勢は、日常生活でも必要不可欠。特に座ったときはだらけてしまうので気をつけたい!深く座ると猫背になりゆるんでしまうため、基本的に浅く座ります。それだけで骨盤が立ち、体の内側に力が入っている状態に。背骨を一つずつ積んでいき、首、頭をのせ、肩は開きます。「日常的に深く座らない習慣をつけましょう。土屋さんは姿勢はばっちりですが、少し前首なので気をつけて。いい姿勢だと見た目もきれいですし、呼ばれたらすっと立てる。何より声が出やすいです。」(川瀬さん)。話をするときは胸のペンダントを相手に見せるように、体を正面にすると好印象。おじぎをする場合は、頭や首でせず、このままの姿勢で腰から下ろします。

【発音トレーニング】顔、舌、唇を動かして筋肉をきたえる

テキストを読んでみて、顔の筋肉の大切さを痛感。
だ行は舌が上にぺったりつき、ら行は舌がとんがり、口内の小さい面積で強くつきはじくことで音が出る。意識して声に出してみる。舌を鍛えないと、動きに間に合わないことがわかる。
トレーニングをして、再度テキストを読み上げてみたらスムーズで驚き。

顔はもちろん、舌も唇も筋肉。普段からまんべんなく鍛えていると発音はきれいになります。その証拠に、テキストの「だらでれどろ」を土屋は全然言えない。「目では読めているけど、口がついていけていない。頭と目、口が連動できていない証拠です。特に、だ行・ら行は舌を1番使うため、トレーニングが必要」(川瀬さん)。舌を思い切り出したり、上下の歯を端から端までなぞったり、「ろれろれ」のようにだ行・ら行を言って、意識的に舌の筋肉を使う。きたえれば、自分が思った通りに舌の筋肉を動かすことができ、発音がきれいになる。「少しやってみただけで、テキストがすらすら読めるようになってびっくり!」(土屋)

顔をぎゅっと中央に寄せて、ぱっと開く。
思い切り変顔をして、思わず笑顔に。

唇を使う音は、ま行・ば行・ぱ行。上下の唇がいったんしっかりとくっつく力が大切なので、唇を閉じたまま「むみむみむみ」「ぶびぶびぶび」と言ったり、顔をぎゅっと中央に寄せてぱっと開いたりして、顔の筋肉をたくさん動かすこと。そうすることで、フェイスラインが締まり、マスク生活で口角が下がった、張りがないという人にも効果的です。

「基本の発声・発音練習は、基本の音の形を自分に覚え込ませるためであり、スポーツでいう素振りのようなもの。覚えた形をベースにしながらアレンジすることで、自分の話し方になります。自分にとって無理のない声の出し方は、相手にとって聞きやすい声。根気良くトレーニングを続けていくことが大切です」(川瀬さん)。基本の発声・発音トレーニングを終え、声の出し方を学んだ土屋。次回は実践へ!

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