訪れるたびに「え!?」「こんな国だったっけ?」とイメージや予想を心地よく裏切ってくれる意外性や発見がシンガポールにはある。そこで「知ってた? シンガポールはの街」と題し、4回にわたって編集部Sのシンガポールの旅をお届け。3回目はチョコレート、ジンなどシンガポールの手作りの現場を訪問&体験してみました。

デジタルや機械で合理的にできることは徹底的に合理的に。けれど人が自らの感覚や手をかけて作った方がより優れたものになるときはアナログで。シンガポールの人々はこの2つの選択肢を使い分けるのが上手だ。ということを実感したのが、シンガポールのDIYに触れる、をテーマにした滞在3日めのこと。この日は朝のウォーミングアップとして、宿泊した PARKROYAL COLLECTIONPickeringの屋上庭園へ(下の2枚の写真)。緑豊かな「ガーデン・シティ」として知られるこの街には多くの屋上庭園があり、この庭園でも野菜やフルーツ、ハーブはもちろん、Edible Flower(食べられる花)を栽培し、レストランのメニューに使用している。また、枯れてしまった花はコンポストにして肥料にしているそう。

シンガポール版春巻き、ポピアを巻いてみるKWAY GUAN HUAT CHIAT JOO POPIAH(クァイ グァン ファット ジョー チャット ポピア)

皮は小麦粉から作ります。鉄板、すごく熱そうですが、「ナレテルカラ、ダイジョウブダヨ」と三代目オーナーのMichael Kerさん。ほんと!?
エビ、卵、レタス、きゅうり、ピーナッツ、天かすを皮で巻いて、チリソースで仕上げる

人口の約70パーセントを中国系が占めるシンガポールは当然、中華系の料理が充実している。今回訪れたのはシンガポール版春巻きである「ポピア」の超人気店、〈KWAY GUAN HUAT CHIAT JOO POPIAH〉。ここでは1人20SGDでポピア作りが体験でき、さらに食べ放題 ! (といっても1人2〜3個が限度かな…)旅行ってもちろん“観る”のも楽しいが、やっぱり自分で“体験”するとより深く自分の記憶や身体に残る気がする。帰国した今もこのときの感覚(あー、皮、丸めるの難しかったな、みたいなこと)を思い出して楽しくなったりしている。

KWAY GUAN HUAT CHIAT JOO POPIAH

営業時間:9:00〜14:00
定休日:月休
公式サイト

もちろんお店で普通に食べたり、テイクアウト(1個4SGD)も可能。
朝からローカルの人たちで賑わう。地元の人たちが日々食べているものなら間違いない!

マイ・プリーツ・バッグを作ったりGINLEE MAKE

〈GINLEE〉は布のプリーツバッグが人気の地元ブランド。このお店では78SGDでバッグ作りを体験できる。プリーツの模様や布の色を選び、専用のマシンでプリーツを布にプレスし、ボタンやストラップ付けをするのだがマシンと手作業が分かれていて、1時間ほどで終わるのもほどよい(そう、最初はバッグ作りって丸一日かかるのかな、と少しおそれていた・笑)。さらにはとてつもなく不器用な私でもスタッフがアシストしてくれて、とてもおしゃれなバッグに仕上げることができてそれも嬉しい(笑)。

完成品。南国気分のせいか、いつもは単色派ですがあえてマルチカラーにしてみました。
はじめに色や柄を選ぶ。バッグ作りは現在、真ん中のMサイズのみとなっている。
選んだ布を90度の温度で2分半、マシンで加熱する。
平らな布にプリーツがしっかりとつきました。
完成間近。ストラップを通してます。
あらまあ、お洒落な箱もつけてもらいました。

GINLEE MAKE

営業時間:10:00〜21:00
定休日:無休
予約はこちらから

ネクストブランドを先物買いDesign Orchard

所変わればプリクラ変わる。洒落てます。
デザイン雑貨コーナーも。
デパートやモールが並ぶ、オーチャードエリアなので立ち寄りやすい。
そう、こういうスカーフが欲しかったのです。

シンガポールのブランドや若手デザイナーの服や雑貨、コスメ(SDGs大国だけあってオーガニックものが豊富!)が一堂に集まるセレクトショップ。友達へのお土産、どうしようかな、という人、ここで一気に揃いますよ。

Design Orchard

営業時間:10:30〜19:30(1F)、9:00〜18:00(2F)
定休日:土日休
公式サイト

たのしいチョコレート工場Mr.Bucket Chocolaterie

そう、まさに“チャーリーの”じゃないけど、たのしいチョコレート工場なのだ。昨年末にできたばかりにもかかわらず、早くも大人気店となったここではショコラティエが実際にチョコを作る様子が見学でき、併設されているカフェではもちろんチョコやコーヒーが味わえる。

たつのおとしごのラテ。さすが海洋国家!
こんなかわいいセットも。「Journey Through Asia」22SGD。
カカオ豆はアジア各地のものをセレクト。パッケージもかわいい。12SGD〜。
楽しく、しっかり。シンガポールで働く人はそんな印象の人が多かった。

Mr.Bucket Chocolaterie

営業時間:11:00〜19:00(金〜日&祝、祝前日10:00〜22:00)
定休日:月休
公式サイト

シンガポールのジンはガチだったBrass Lion Distillery

蒸留マシンはドイツから。
色つきのジンでいてくれよ。
シンガポール初の本格的な蒸留酒製造所として5年前にオープン。
コリアンダー、オレンジ、ゆず…その日の天候や気温なども考えて原材料を配分するそう。

クラフト・ジンの蒸留所。もちろん普通にバーとしても利用できるし、自分だけのオリジナル・ジンを造れるスクール(3時間、220SGD)もある。聞いてみるとジンは自由度の高いお酒で、アジアという土地柄もあり、漢方薬やガランガ(東南アジアにあるハーブ)、ハイビスカスなどもミックスしているそう。本来のジンのシャープさに甘さや爽快さが加わって飲みやすく、まさに南国のジンだった。

Brass Lion Distillery

営業時間:17:00〜23:30(土14:00〜23:30、日13:00〜19:00)
定休日:月休
公式サイト

見るほどに味わい深いのですマーライオン公園

マーライオン像は複数あるらしく、これは公園の中にある小さなマーライオン像(現地ではマーライオン・カブ(子マーライオン)と呼ばれているそう)。
後ろの近代的な高層ビルとの対比もいい。
左の〈エスプラネード - シアター・オン・ザ・ベイ〉は市民から“ドリアン”と言われて親しまれている。

マーライオン公園の中に鎮座する、シンガポールのシンボルであるマーライオン像。私はどこか愛くるしいこの像が好きで、旅の間、何度も見に行った。あらゆるものが目まぐるしく変わっていくこの国で変わらないものがある、というのも大事なのかもしれない。ちなみに2023年12月13日までは修復予定のため像は見られないのでご注意を。

Merlion Park

2023年12月13日まで修復作業中
マーライオン公園

シンガポールはシーフードの街Keng Eng Kee Seafood(ケン エン キー シーフード)

創業以来53年続いているという人気メニュー、豚のレバー29.8SGD。
日本では某ファミレスで採用され話題の配膳ロボットがここにも!

「ズーチャ」とは中国の福建地方の方言で直訳すると「焼く・炒める」。シンガポールのローカルが愛する「ズーチャ料理」の代表がここ。名物のカニのチリクラブから麺、ポークリブまで、大勢でわいわい「食」を楽しみたい。ああ、そう、「ズーチャ」のもう一つの意味は「分かち合う」だって!

名物・カニのチリクラブはぜひ!
カニ、イカ、エビなど海鮮の煮込み料理が人気。
ローカル、観光客で行列ができることも多いが回転は早い。

Keng Eng Kee Seafood

営業時間:11:00〜14:00、17:00〜22:00
定休日:無休
公式サイト

訪れた人:編集部S

カオス寄りの東南アジア好き。特に好きなのはビルマとラオス。シンガポールはトランジットで1泊したことは何度かあるが、きちんと滞在するのははじめて。今までのイメージが「静」だとすれば、実は体感や体験のできる場所やイベントが多いことがわかった今、「動」のイメージの街に。早くもまた行きたい。

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Photo:Takahiro Idenoshita ※1シンガポールドル(=1SGD)は約109円です(2023年10月30日現在)