「実は緑豊か」「実は古い文化やDIYを大切にしている」……実際に行ってみると、「実は」という発見や意外性がたくさんあるのがシンガポール。そこで「知ってた? シンガポールはの街」と題し、4回にわたって編集部Sのシンガポールの旅をお届け。最終回は、「実はデザインコンシャス」な街の様子をレポート。

シンガポールをまわっていて何度もハッとさせられたのは、とにかく建築のデザインが「攻めてる」こと。『ドラえもん』に出てくる未来の世界に迷い込んだかのような、モダン建築のオンパレード。同行したカメラマンは大学の建築学科出身。「空き時間で建築を見てまわるのを楽しみにしてたんですよー」と。なるほどそんな楽しみ方もあるのか、シンガポール。「地震のリスクが低いので思い切ったデザインも可能なんです」という現地の方のお話もありつつ、そもそも地震の多い/少ないは置いといて、世界各国の一流建築家が提出してきた数々のコンペ案から、一番振り切った、フルスイングの案だけを採用しているのではないか、と思ってしまうような「はっちゃけぶり」はぜひぜひ現地で体感してほしい。「はー」「ひー」「ふー」「へー」「ほー」とハ行の音をひたすら唱えながら、感心するばかりの建築探訪なのだった。

未来のスタンダードデザイン!?PARKROYAL COLLECTION Pickering

まず泊まったホテルからして飛ばしたデザイン。まるでケーキのような曲線がレイヤーのように連なり、そこには今やシンガポールのお家芸となったグリーンをたくさんトッピング。1日目は驚きつつも、だんだん「いやこっちこそが未来のスタンダードデザインなのか?」と思えてきたりして。

PARKROYAL COLLECTION Pickering

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ショッピングモールも攻めてるVivo City

日本人建築家・伊東豊雄氏設計の国内最大級のショッピングモール。もちろん写真で見てもその強さは伝わるかと思うが、実際にその場に立つと、「曲線」というものが放つ力に圧倒される。

Vivo City

営業時間:10:00〜22:00
定休日:無休
公式サイト

写真左はダニエル・リベスキンドという建築家の設計による高層ビルがReflections at Keppel Bay。またしても曲線。直線や垂直がデフォルトの現代だが、曲線は未来のスタンダードなのか。写真右のCorals at Keppel Bayも同じ建築家によるもの。

シンガポールで最も高い歩道橋であるHenderson Waves。またしても曲線 ! (単に自分たちが曲線の建築物に吸い寄せられているだけかもしれない)

人工と自然の邂逅Jewel Changi Airport

空港エリアに造られたドーム型複合施設が〈Jewel〉。そもそも空港にこんな巨大な人工の滝を造ってしまおうというイケイケ感がいい。空港という人工的な建築物と、きらびやかな照明と水という自然のものをミックスする豪腕ぶりが爽快。

Jewel Changi Airport

営業時間:24時間
定休日:無休
公式サイト

シンガポール最後のディナーはここに決まりViolet Oon(バイオレット オーン)

もう十分にシンガポールを堪能したと思ったら、最後の最後、空港内に素晴らしいレストランが。歴史あるプラナカン料理をモダンにアレンジ。ぜひ食べてほしいのが下の写真1枚目のドライラクサ(20SGD)。ラクサの種類は数あれど、ドライラクサが食べられるお店はシンガポールでも数えるほどだそう。落ち着いた上品な味が、旅で少し疲れた内臓にありがたい。あとはもう飛行機に乗るだけ。またね、シンガポール。

ドライラクサ。隠し味は“しそ”。
旅の疲れをクールダウンしてくれる落ち着いた空間。
プラナカン料理の定番、Kueh Pie Tee(クエ・パイティー)。パイ生地に海老や野菜をミックス。

Violet Oon

営業時間:12:00〜15:00、18:00〜22:00(月〜金)、12:00〜22:00(土・日)
定休日:無休
公式サイト

訪れた人:編集部S

カオス寄りの東南アジア好き。特に好きなのはビルマとラオス。シンガポールはトランジットで1泊したことは何度かあるが、きちんと滞在するのははじめて。今までのイメージが「静」だとすれば、実は体感や体験のできる場所やイベントが多いことがわかった今、「動」のイメージの街に。早くもまた行きたい。

知ってた? シンガポールは緑の街 シン・シンガポール旅
知ってた? シンガポールはNEW and OLDの街 シン・シンガポール旅
知ってた? シンガポールは手作りの街 シン・シンガポール旅

Photo:Takahiro Idenoshita ※1シンガポールドル(=1SGD)は約109円です(2023年10月30日現在)