クラシックな中国料理をベースに、モダンな空気感も鋭く取り入れた単品料理で不動の人気を誇る大阪の〈Az〉。ヘッド・ソムリエの田代啓さんに「グラスワイン3種類、何をだしますか?」という質問をしてみました。

健全なナチュールで、中国料理のおいしさに、パッと光があたる

「長年、有名で高額なワインも十分経験したのですが、次にまた飲みたい・出したいワインは? と考えると今はほとんどナチュールですね。もちろん健全でクリーンなものだけ」(田代啓さん)

端正で洗練感別格の、「前菜5種盛り合わせ」1,800円(写真は2人分)。帆立の紹興酒漬け、ディルが利いた雲南地方風蒸し鶏ほか。ラグジュアリー・ホテルでしっかり修業した畑野亮太シェフのスキルが、鮮烈に輝く。

「料理はクラシックな中華主体なので、ワインは明快な個性のあるものが、より料理を引き立ててくれます。同経営の高級店が1階と2階にあり、ワインを共有しているから、ハイレンジのワインもお手頃価格だと思いますね」(田代啓さん)

セレクトしたのはこの3本!

〈Az〉ヘッドソムリエの田代啓さんセレクトのグラスワイン3種を紹介します。

※[口開け日]2023年11月1日〜(なくなり次第終了)

1.ドメーヌ セルヴァンのマルセル・セルヴァン 2020(白)

生産者:ヤウマ商品名:アーチーズ・シラーズ 2017(赤)生産地:オーストラリア(サウス・オーストラリア)価格:グラス(100㎖)1,600円
生産者:ヤウマ
商品名:アーチーズ・シラーズ 2017(赤)
生産地:オーストラリア(サウス・オーストラリア)
価格:グラス(100㎖)1,600円

ヤウマはオーストラリアワインですが、この赤は伝統的なものと比べ非常にジューシーでうまみが。カシスやブルーベリーなど黒系果実のノートにほのかなミントやユーカリのニュアンスが加わり、飲み込むと思わずニヤリとしてしまう味わいです。

2.クリスティアン・チダのヒンメル・アウフ・エアデン・ヴァイス 2020(白)

生産者:クリスティアン・チダ商品名:ヒンメル・アウフ・エアデン・ヴァイス 2020(白)生産地:オーストリア(ブルゲンラント)価格:グラス(100㎖)1,600円
生産者:クリスティアン・チダ
商品名:ヒンメル・アウフ・エアデン・ヴァイス 2020(白)
生産地:オーストリア(ブルゲンラント)
価格:グラス(100㎖)1,600円

クリスティアン・チダは、今や全欧を代表するナチュラルワインの英雄的生産者。この白は青リンゴ、洋梨、白い花、ハーブ、ミネラル、格調高い酸が、異次元の純潔さで果実味とともに押し寄せます。まるで銀河の星の数々を一気に飲むような世界は、ほぼスピリチュアルな域です。

3.ブノワ・ライエのブリュット・ナチュール グラン・クリュ NV(白泡)

生産者:ブノワ・ライエ商品名:ブリュット・ナチュール グラン・クリュ NV(白泡)生産地:フランス(シャンパーニュ)価格:グラス(100㎖)2,500円
生産者:ブノワ・ライエ
商品名:ブリュット・ナチュール グラン・クリュ NV(白泡)
生産地:フランス(シャンパーニュ)
価格:グラス(100㎖)2,500円

ブノワ・ライエのシャンパーニュは、花梨やアプリコットなどの熟れた果実と、そのセミドライ・フルーツの香り。豊かできれいな酸味、芯の太い果実味の調和が感動的です。うちのグラス・シャンパーニュは全てマグナムボトルからです。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、かつて「ワインとは、光である」と言いました。うちのワインで、皆さんにもダ・ヴィンチの気持ちになってもらえますよ、きっと。

お宝ナチュラルワインに合う黒板メニューの数々

Az(アズ―)

住所:大阪府大阪市北区西天満4-8-8 B1
TEL:06-6940-0617
営業時間:17:30 〜20:30LO(土は11:30 〜 13:30LOも営業)
定休日:日祝休
席数:42席

コースは6,000円〜。火〜金曜の昼は〈ビーフン東〉として、ぐっとカジュアルに営業。

photo_Kunihiro Fukumori text_Mitsuhiko Terashita

No. 1226

No.1226 『もう少しだけワインのことを知りたい』 2023年10月27日 発売号

今日も町のレストランやワインスタンドには人があふれ、そこにはにぎわう場に欠かせないアイテムとなったワインが。楽しく飲む! が正解。でも、楽しければ楽しいほど、後日“この前飲んだおいしかったワイン、何だったっけ”となることはありませんか? それはとてももったいないことだと思うのです。今よりもう少しだけワインのことを知ることができたら、自分にとっての“おいしいワイン”を忘れずにいられるようになるかもしれません。 教科書は、町のグラスワインにワインショップに並ぶボトル。必要な知識・教養をまとめた「ワインがもっと楽しくなる …

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