9代・林家正蔵さんと、2024年春、真打に昇進する林家つる子さん。お祝いに食べたショートケーキは正蔵さんの思い出のひと品でもありました。

〈近江屋洋菓子店〉の苺サンドショートは思い出のハレの日ショートケーキ

9代・林家正蔵に2010年に入門し、愛嬌たっぷりの笑顔と女性目線で落語を刷新する気風の良さでも注目を集め、この春、真打に昇進する林家つる子。師弟でちゃぶ台を囲むことは、そうそうないことと照れ合いながらも、お祝いのショートケーキを二人でつついてもらった。

林家つる子(以下、つる子) :
高座の入り時間前に、師匠とラーメンやそばを並んでパパッと食べることはよくありますが、こんなに改まって、こんなにかわいらしいケーキをいただく日がくるなんてびっくりしてます! うれしいです!

林家正蔵(以下、正蔵):
しかも〈近江屋洋菓子店〉のショートケーキは僕の思い出のひと品。かつて自分が真打に昇進した際に、いろんな師匠方のところにご挨拶へ伺ったんだけど、古今亭志ん朝師のご自宅を訪れたら〝これをお上がりなさい〞とこのケーキを出してくださったの。師匠が甘いものを出してくれるなんて珍しいこと。あれ、僕のために用意してくれていたのかなあ。ケーキを2つも3つも〝食べろ、食べろ〞と言われてね。若かったから全部いただいたけど、食べるのに必死で味もなにも覚えてない(笑)。でも、うれしい、ありがたい味だったな。

神田の老舗洋菓子店の看板商品のひとつ。毎朝、買い付けるフレッシュな苺をカットせずに贅沢に10粒サンド。季節ごとに、定番の苺以外にも旬のフルーツのショートケーキも登場。1,080円。スクエアの形が愛らしい小さめの苺のショートケーキ(378円)もあり。

つる子:
私も今日の思い出の味を大切にしたいです。小さい頃からショートケーキは家族で食べるお祝いの味という印象です。

正蔵:
クリームの白と苺の赤がおめでたい、とても縁起のいいハレの食べ物だね。つる子ともお祝いができてよかったよ。

林家正蔵 落語家

はやしや・しょうぞう/1962年生まれ、東京都出身。落語界随一のおしゃれ上手として知られ、この日は〈コムデギャルソン オム プリュス〉の苺色の赤いジャケットをチョイス。

林家つる子 落語家

はやしや・つるこ/1987年生まれ、群馬県出身。大学の落語研究会を経て2010年入門。今年3月に抜擢で真打昇進。最新情報は公式サイト(https://tsuruko.jp/)で。

近江屋洋菓子店

住所:東京都千代田区神田淡路町2-4
TEL:03-3251-1088
営業時間:9:00〜19:00(日祝10:00〜17:30)
定休日:無休(喫茶休業中)

photo_Yoichi Nagano text_Kana Umehara

No. 1229

No.1229 『永遠の三大定番スイーツ特集 ショートケーキ シュークリーム ドーナツ』 2024年01月26日 発売号

独自の発展を続ける日本のスイーツ文化にあって、時代、世代を越えて愛され続ける三つの定番、ショートケーキ、シュークリーム、ドーナツ。毎日のおやつも、ハレの日も、甘く幸せな時間を約束してくれる定番だからこそ、つくる側、食べる側、それぞれに「私の一番」が生まれます。 各界著名人が教えてくれた「思い出の味」に、気鋭のパティシエが作る逸品と絶対外せない名店、差し入れ名人のおすすめなどなど。町の洋菓子屋さんから注目パティスリー、ホテルスイーツにお取り寄せまでそろったラインナップから、あなたのオンリーワンを見つけてください。 そ …

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