何かのときにサポートをしたり、障害を自分の事として捉えたりするには、まずその障害をきちんと理解することが重要です。

この記事では、知的障害と発達障害の違いや、それぞれの特徴、そして知的障害と発達障害を持つ子どもへの接し方などについてお話しをしていきます。

知的障害と発達障害の違いについて

知的障害は苦手なものが多く、発達障害は、得意なことと苦手なことの差が大きいという特徴があります。

・知的障害(精神遅滞)
話の内容を理解できない、自分で考えて行動することが難しいなど、生活に必要な力(知的能力)に限りがある障害のことをいいます。

周りの人とのコミュニケーションや、社会のしくみにうまく適応することが苦手です(知的障害も、広い意味での発達障害だと考えられることもある)。

・発達障害
生まれながらの脳の機能障害。発達のバランスにばらつきがあり、ふるまいの特徴や、得意・不得意の現れ方により、それぞれ障害名が分かれます。

人間関係を築くことやコミュニケーションが苦手であるため、周囲の理解と支援が必要です。知的障害を重ね持つこともあります。

知的障害と発達障害の子どもにみられる特徴

特徴を知ることは、障害の理解や応援につながります。ここでは、知的障害、発達障害の子どもたちにはどんな特徴があるのかを見ていきましょう。

知的障害の子どもにみられる特徴

  • 読字・書字・算数などの学習技能を身に着けるのが難しい
  • 他人が意図することを正確に理解するのが難しい
  • 自分の言動をコントロールすることが難しい
  • 食事や身支度など身の回りのことに支援が必要なことが多い

発達障害の子どもにみられる特徴

  • 言葉の発達が遅れており、自分の気持の伝達や、相手の心情の推測が難しい。
  • 周りとのコミュニケーションが苦手
  • こだわりや不安が強い
  • 感覚過敏(視覚、聴覚、触覚など)
  • 感覚鈍麻(どんま)

もちろん、上記以外にも様々な特徴がありますし、これらの症状があれば知的障害・発達障害というわけではありません。

ただ、知的障害や発達障害の子どもたちは、安心できる環境の中では不安や苦手が和らぎやすいと言われています。周りが少しでも特徴を理解して接することが、彼らがより安心できる場を増やすきっかけになるのです。

知的障害と発達障害の子どもへの関わり方

ここでは、知的障害と発達障害の子どもたちが力を伸ばし、より生活しやすくなるためにはどう接すればよいのかを見ていきます。

知的障害の子どもへの関わり方

  • 指示を出すときはわかりやすく、具体的に
  • できない場合は少し待ってから「できる」をサポートする
  • しっかり、はっきりと褒める

運動の発達の遅れから、手先が不器用なことがあります。そのため、苦手なことばかりに目を向けていると劣等感が強くなってしまうかもしれません。

成功体験を数多く味わってもらうためにはどうすればよいかと考えながら接するのがよいでしょう。

発達障害の子どもへの関わり方

  • 不要に叱らない
  • 目と目を合わせて話をする
  • 気持ちを受け止め、問題を解決できる別の方法を提案する
  • 出来たことを褒める

本人自身も、自分の行動をコントロールできずに悩んでいることがあります。また、不安や緊張感が高まると症状が激しくなることもあるので、問題行動を起こしたときも大声で叱ったりせず、そっと近づいて穏やかな声で注意をするように心がけましょう。

日常の中で注意されたり怒られたりすることが多い発達障害の子どもは、自分を否定したり、悲観的になったりしやすい面があります。出来て当たり前のことでも、しっかりと褒めてあげてください。

治療と目標について

発達の遅れを取り戻すための特効薬や治療法は、今のところまだありません。そのため、療育での取り組みを家庭や地域のなかで活かせるようになること、また、より充実した日常生活や地域生活をできるだけ不都合なく送れるようになること、が現在の目標です。

できる事を大切に少しずつ前へ進んでいこう

知的障害や発達障害のある子どもたちは、判断力や理解力が乏しかったり、感覚が過敏だったりするために、ストレスをためていることがあります。

怒られてばかりで自分に自信が持てない状況では、その子の力を最大限に伸ばすことは難しいでしょう。まずは出来ることを褒め、その子が自尊心を高めながら少しずつ前に進めるように、サポートをしていきたいですね。