子どもと良い関係が築けない…そんな時は、親子関係を絶縁したほうがよいのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。

しかし、親子関係の絶縁は実際に可能なのかわからないですよね。そこで今回は、法的にも有効な親子関係を解消する方法について紹介します。

そもそも親子は絶縁可能なの?

法律的には、親と子どもの関係を絶縁する方法がないのが現状。簡単に絶縁できないのは、親には子どもに対するさまざまな義務が発生するからです。

どんなに親と子どもの関係が悪くても親子関係の絶縁は困難であることを理解しておきましょう。

親子関係の法的な縁とは

では、親の子どもに対する義務とはどのようなことなのでしょうか。親子関係の法的な縁について詳しく見ていきましょう。

子どもが未成年の場合

子どもが未成年の場合、親には養育・監護する義務が発生します。養育とは子どもを養って育てることを意味し、監護は子どもが危ない目に遭わないように監督して保護することです。

子どもが生まれた瞬間から、養育と監護の義務が親に発生するので、どんなに親子関係が悪くても簡単に縁は切れないということになります。

子どもが成年の場合

子どもが成人したあとに発生する義務は、生活扶助義務と相続関係になります。生活扶助義務とは、生活水準を維持するためにお互いに助け合わなければいけない、義務です。

相続関係は、子どもが親の財産を相続できる権利になります。ただし、財産だけでなく、親の借金も子どもに引き継がれることになるので十分に注意しましょう。

法律的に親子関係は解消できる?

法律的に親子関係を絶縁することはできませんが、手続きによっては絶縁に近い形まで持っていくことは可能です。ここからは、その主な手続きについて紹介します。

分籍届けを出し自分の戸籍をつくる

通常、親子は同じ戸籍に入ることが一般的です。しかし、分籍届けを出せば自分の戸籍を作ることができるので、親と戸籍を分けることができます。

分籍は手続き上のことなので実際に親子関係が解消できているわけではありませんが、精神的に楽になる人も多いようです。

第三者と養子縁組を組む

親子関係が悪くて一緒に暮らすのも困難な場合は、子どもを養子に出すのも一つの方法です。養子に出すことで物理的な距離が生まれるので、関係が修復されることも期待できるでしょう。

ただ、養子に出したからといって、子どもとの縁が解消され義務がなくなるわけではありません。子どもの実親としての関係は継続することになるので注意しましょう。

分籍や養子縁組を検討してみよう!

親子関係を改善しようと試みても、なかなか子どもと良好な関係を維持することが困難な場合もあるでしょう。そんなときは「お互いのために絶縁したほうがいいのでは?」と頭をよぎることも。

ただ、法律上では親子の縁を切ることはできません。そのため、分籍や養子縁組などの手続きを検討してみることをおすすめします。