離婚や死別など、さまざまな理由で片親での子育てをしている方も多いでしょう。片親だということは、子育てにどのような影響を与えるでしょうか。また、片親の方やその子どもが受けられる公的支援についても紹介します。

片親での子育てに見られる影響

子育ては、家庭によって異なります。実際のところ、両親がそろっているから、片親だからという区分で、子育てが大きく変わることはあまりありません。しかし、時間的にも経済的にも片親であることで影響が及ぶ傾向にあります。

時間的な影響

両親がそろっている場合は、片方の親が専業主婦・主夫という形で家にいつもいることができますが、片親の場合は困難になります。子どもが学校から帰ったときに出迎えたり一緒に宿題をしたりする時間は、あまり取れなくなるかもしれません。

また、夕方の時間が忙しくなるため、送迎が必要なお稽古事を習わせることも難しくなるでしょう。

なお、子どもと接する時間が少ないことは、共働き世帯と同じです。しかし、日中の仕事だけで収入が不足する場合はダブルワークが必要になり、共働き世帯よりも子どもと接する時間が少なくなることもあるでしょう。

経済的な影響

共働き世帯と比べると働き手が一人しかいないため、収入が低くなりがちです。経済的な事情から、子どもの進学先やお稽古事、洋服、趣味活動等が限られてしまう可能性があります。

安定した仕事と養育費の取り決め

子どもの選択肢を狭めないためにも、安定した仕事が必要です。また、離婚によって片親で子育てをする場合は、かならず養育費の取り決めをしておきましょう。

養育費の請求は、離婚後でも可能なことがあります。話し合いが難しいときは、家庭裁判所に養育費を請求する調停を求めることも可能です。

ロールモデルが不在になることもある

片親しかいないことで、父親を通した男性観、母親を通した女性観を得にくくなることがあります。ロールモデルが不在になることで、子どもの将来の結婚観に影響を及ぼすこともあるでしょう。

片親での子育てに得られる支援

片親で子育てをするときには、「児童扶養手当制度」を活用できることがあります。所得制限がありますが、子どもが一人の場合は満額で月43,160円、二人の場合は月53,350円の受給(※)が可能です。

※令和2年4月時点

児童扶養手当の受給状況

母子世帯のうち857,529世帯、父子世帯のうち49,546世帯が、児童扶養手当を受給(※)しています。受給申請をしていない場合は、お住まいの市区町村役場で相談してみましょう。

※平成30年度末時点

悩みを話し明るく生きよう

「片親だから」といって、子育てにマイナスの影響が出るとは限りません。家族が仲良く助け合って暮らしていくならば、片親かどうかに関わらず幸せに生きていけます。親が子どものお手本となって、ポジティブに生きていく姿を見せるように意識しましょう。