どんな家庭でも、楽しいこともあれば辛いことやどうにも解決できない問題があります。片親であること特有の辛いこともあるでしょう。どのような辛いことがあるのか、親の立場と子の立場で解説します。
片親の親の立場で辛いこととは?

親の立場として辛いことは、大きく3つに分けられます。それぞれについて見ていきましょう。
金銭面で辛い
単純に考えても、片親世帯は共働き世帯の収入の半分しかありません。パートや専業主婦から片親になった場合は、さらに収入が少ない可能性があるでしょう。
金銭面で辛く、子どもに十分な教育や衣類、経験をさせてあげられないケースもあります。家庭によっては、食事や住居にも不自由を感じている場合もあるでしょう。
子育てを一人でするのが辛い
両親が協力して子育てをできないという点が、片親世帯の親にとっては辛いことのひとつです。子どもが急病になって付き添いが必要になった場合、親は仕事を休むことになるでしょう。
時給制や日給制の仕事に就いている方ならば、収入がダイレクトに減ってしまうというリスクもあります。
また、平日に参観日等の学校行事がある場合も、片親にとってはハードルが高くなるでしょう。
子どもに辛い思いをさせていることが辛い
片親でいることで、「子どもに辛い思いをさせているのでは?」と考え、辛い気持ちを味わう方も多いでしょう。進学や部活動等で子どもにしたいことを我慢させなくてはいけない場合にも、親は辛さを味わいます。
片親の子の立場で辛いこととは?

片親世帯の子どもも、辛い思いをすることがあるかもしれません。特に次の2点で、辛さを感じる子どもが多いでしょう。
名字や住所、生活が変わること
離婚等により名字や住所が変わることは、子どもにとっては大きなストレスです。転校を余儀なくされて辛さを味わう子どももいますが、同じ学校に違う名前で通い続けることに辛さを味わう場合もあるでしょう。
また、片親世帯になったことで経済的に厳しくなり、今まで通っていたお稽古事や学習塾、私立学校等に通えなくなる子どももいます。金銭的に諦めることが増え、無力感を感じるかもしれません。
親が忙しくて話す時間がない
親が仕事に忙しくなり、学校の連絡事項を話したり雑談をしたりする時間が減ってしまうことも辛いことです。親とのコミュニケーションが希薄になり、孤独感を覚える子どもも多いでしょう。
どんな家庭にも辛いことはある

どんな家庭でも、辛いことはあります。片親特有の辛さもありますが、片親世帯だから特に辛いことが多いというわけではありません。気持ちを明るく持ち、親も子どももポジティブに生活を楽しみましょう。