日差しがぐんと強くなって、季節がすすんでいくのを感じます。花が終わってしまう前に、と先日、息子とたんぽぽ摘みをしました。たんぽぽを使って、草木染めをしたかったのです。

どこでも咲いてくれる、なんとも身近なたんぽぽ。でも改めてみると、花も葉っぱもなんとも可愛いたんぽぽ。

たくさん集めました。

集めたたんぽぽを鍋にいれ水で煮出すと、優しい黄色の液体になります。たんぽぽをざるで濾して、染液だけにして、また鍋にもどして、綿や麻などの布をいれて(ナイロン素材などの布は色が入りません)、弱火でことこと煮出す。ちょっとほろ苦いような、甘いたんぽぽの香りと湯気に包まれるのが気持ちよいです。(ですが暑いので、夕方、野外でやりました)「みょうばん」をいれて色止めをしたら、染まった布を干して、草木染め終了!

散歩して季節の植物を集めること、身近な植物から色をもらえると驚くこと、その優しい色合い…などなど子どもと一緒にする草木染めは、その時間そのものがとても楽しいです。

染めたのはサラシや綿の白い布のハギレを、たった数枚。

(たくさんの布を染めるには、たくさんの植物が必要だし、大きな鍋でたくさんの水で煮出さなきゃいけないし、となかなか大変)

わざわざたんぽぽ摘んで、お手拭き作るって……と思われてしまうかもしれないのですが、裁縫が苦手なわたしが、小さな子どもと一緒に「楽しむ」ことを第一に考えると、これくらいが(わたしにとっては)ちょうど良い。子どもと一緒になにかをちょっと作ってみる。毎日使うものを自分たちの手で作ってみる。そして、そこにほんのちょっとした、喜びが宿っていったらいいな、と思います。

息子とたんぽぽを摘んでいた時、ミツバチがブンブンとやってきて、たんぽぽにとまりました。それを見て息子が「たんぽぽぜんぶとっちゃだめだよ。ほかの子達(ミツバチ)の分も残しておかなきゃ」と言いました。目の前にあるものを、とりすぎない。独占しない。

教えられなくても、本能のようにそんな感情は4歳の小さな胸にもわきあがるものなんだな、とハッとした言葉でした。

わたしたちの社会は、多くのものを乱獲して、適正をはるかに上回る量を生産しては、破棄し続けている。それってほんとうにおかしすぎることだよな、と改めて思います。たんぽぽを摘んで、草木染めをして。そんな小さな出来事を通して、わたしたちが自然の中の一部であること、一部でしかないこと。そんなことを改めて感じられた春の1日でした。