赤ちゃんが生まれて早速授乳をしようと思っても、母乳が出ないと経験される方も多い筈です。実は母乳というのは、産後にすぐ沢山分泌されるものではなく、あまり出ないとしても不思議ではありません。今回は母乳が多く分泌さるようになる時期や、母乳育児を安定させるコツについてご紹介していきたいと思います。

産後に母乳が出ない?いつから出るの?

産後直後、なかなか母乳は出て来ませんが、赤ちゃんに吸わせることで出てくるようになっていきます。

産後に母乳が出ないのはよくあること

直後に母乳が出ないのは、珍しことではありません。生まれて間もない赤ちゃんの胃の大きさはまだ小さいので5ml〜7ml程度しか飲めません。沢山出ないからと言って何かおかしいという訳ではありません。

母乳の出が安定するまでの期間

母乳の分泌量はだいたい生後2〜4週間程度で安定してきます。分泌量を安定させるには、授乳の際に赤ちゃんがしっかり飲み、母乳を分泌させる必要があります。赤ちゃんが沢山飲んでくれる、吸ってくれるのが安定させるための近道です。

産後の母乳育児がうまくいくための方法

母乳の量を安定させるには、出産直後は可能な限り頻繁に授乳するのが大切です。授乳が不十分な状態だと産後1週間で妊娠前と同じ濃度になってしまうので注意しましょう。

授乳感覚を空けすぎない

産後、新生児の授乳は3時間おきに行います。その理由は、プロラクチンと呼ばれるホルモンが関係しているためです。産後にすぐ授乳を行う必要があるのは、このためでもあります。24時間に8回以上授乳することによってプロラクチンの低下を防ぐことができると言われています。

母乳を飲ませるためのコツをつかむ

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ上手く母乳を飲むことができません。浅く咥える癖ができてしまうと後々大変なので、はじめの内から深く咥えるように促してあげましょう。

産後の母乳を考えたママの食事とは?気をつける食べ物も

母乳の分泌を良くするためには、お母さんの食事も影響してきます。母乳に悪い食事は嗜好品であることが多いので、産後は特に気を付けましょう。

砂糖や油分の多い食べ物は控える

揚げ物や菓子パン、ピザやチョコレートなど様々です。こうした油分、糖分が多い食事は血液がドロドロになってしまい、母乳の質が落ちる一因となることがあります。乳腺が詰まって乳腺炎を引き起こす原因にもなるので、授乳中は特に気を付けましょう。

カフェインやアルコールを取らない

妊娠中同様、アルコールとカフェインは赤ちゃんの発育と脳の発達に影響を与えてしまいます。授乳中のお酒は母乳の量を減らす原因にもなると考えられていますので、注意が必要です。カフェインを摂取することで赤ちゃんが興奮状態になり、寝つきが悪くなることもあります。

産後に母乳以外で新生児に栄養を与える方法とは?

できるだけ母乳を与えたいけれどお母さんの体力的に難しい、頑張っても出が悪いという方は、粉ミルクと併用することをおすすめします。

母乳とミルクを併用する

母乳と比べるとミルクは消化時間が長く、少し長めに赤ちゃんが寝てくれることがあります。赤ちゃんが寝る時間が長いとお母さんも安心して休めます。また、毎回併用しておくと万が一母乳が出なくても安心です。

母乳を冷凍保存してその都度湯せんして与える

沢山出る時に専用のパックに入れて冷凍保存をしておく方法です。必要な時に湯煎で溶かして与えます。お母さんが不在の時でも母乳を与えることができるので、完全に母乳だけで育児がしたいという方におすすめです。

産後の母乳育児のコツを知ろう

母乳は思い通りに出ないことも多く、戸惑うことも少なくありません。出ないことはよくあることと割り切って前向きに考えましょう。

監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得