児童虐待のひとつである育児放棄はネグレクトと呼ばれ、件数も増えているため最近ニュースでよく目にするようになりました。身近な社会問題となっている育児放棄とはどのような内容なのか、育児放棄が子供に与える影響や発見したときの対処法などを解説します。

育児放棄とは?

育児放棄とは、親が子供に必要な衣食住に関する世話を怠り、養育義務や保護を行わず放任することです。

育児放棄の種類

育児放棄には以下の4つの種類があります。

  • 医療ネグレクト…怪我や病気など健康に関する対処が必要な状況なのに薬を飲ませない、病院に連れて行かないために心身に悪影響を及ぼす行為
  • 教育的ネグレクト…子供が学校に行きたいと望んでいるのに学校に登校させない、在宅での教育をしないなどの行為
  • 身体的ネグレクト…衣食住に関する生活に必要な監護義務を怠り、子供が危険にさらされる行為
  • 情緒的ネグレクト…子供に対して愛情や関心を示さないで、子供が親と関わろうとしても無視したり、拒絶したりする行為

育児放棄の具体例

育児放棄にあたる具体例は以下のとおりです。

  • 家に子供を閉じ込めて外出させない
  • 必要な食事をとらせない
  • 不潔なままで生活させる
  • 子供を家や車に放置したまま外出する
  • 重大な病気、怪我があるのに病院を受診させない
  • 子供が話しかけても無視や拒絶をする

育児放棄の相談件数は増えている

育児放棄の相談件数は年々増加しています。平成22年度の相談件数は約18,300件でしたが、令和元年度の相談件数は約33,300件と10年の間で約1.8倍に増えているのです。

育児放棄は子供にどんな影響を及ぼす?

育児放棄は、児童虐待のひとつです。暴力を振るわれていなくても、育児放棄をされた子供にはさまざまな特徴や影響が現れます。

育児放棄されている子供の特徴

育児放棄をされている子供には、身体的なサインや行動面で特徴があります。次のような特徴は育児放棄の可能性が高いでしょう。

  • 身長や体重が同年代の子供に比べて極端に少ない
  • 冬なのに半袖1枚など季節外れな服装をしている
  • 身なりがあからさまに不潔
  • 昼間なのに公園で遊んでいたり、夜中に外出していたりと家に帰りたがらない

育児放棄が子供に与える影響

十分な食事が与えられなかったり、愛情不足により成長ホルモンが抑えられて成長不全を引き起こしたり、学校に行けないことにより言語発達や学力の遅れが出たりと子供の将来に関わるさまざまな悪影響が現れます。

育児放棄が疑われる場合は「189」に相談しよう!

育児放棄を受けている子供は精神的、身体的発達に大きな影響を受けます。長期的に悪影響を受けることで、障害に繋がる可能性もあるのです。

育児放棄を受けている子供を救うためには、周りの人が気づき、行政などの支援が必要です。子供だけでなく、親を救うことにも繋がります。育児放棄が疑われる場合は児童虐待の専門ダイヤル「189」(いち・はや・く)に相談しましょう!