この連載は……

ファイナンシャルプランナーで3人の男の子のパパ、福本眞也さんが、子育てしていくうえで避けて通れない「お金の話」をわかりやすくご紹介。子育てに役立つお金の専門知識を、福本さんが子育てしていくなかで感じるリアルなエピソードを交えながら綴ります。

vol.64 子どもにもわかる! 決算書のこと

朝食時に三男がいきなり質問してきました。
「父さん、決算書ってなに? この前借りた本に書いてあった」

彼の質問が少し高度になってきたことにうれしく思い、答えます。
「世の中にある全ての会社が、最低でも一年に一度これを作らなければならないんだ」

「なんのために?」

「国民も会社も税金を納める義務があってね、その納めるべき金額を決めるためと、会社を動かすためにお金を出してくれた人に成果を報告するためにあるんだよ。銀行からお金を借りる時にも必要なものなんだ」

「おこづかい帳みたいなもの?」

「まあね(笑)。ここから少し難しい話をするよ。決算書には大きく分けると2つの種類があるんだ。
会社がどれくらい儲けているか
会社にどれくらいのお金や保有するモノ(建物、土地、机、イス、コピー機などを資産と言う)、それに銀行から借りているお金(これを借金や負債と言う)がどれくらいあるかをわかるようにするものなんだ。

正式な名前はこれだよ。
損益計算書(P/L: Profit & Loss Statement)
一定期間(普通は1年間、会社によって3か月毎や6か月毎)の会社の利益(売上、商売にかかった費用、利益もしくは損失)を示したもの。
貸借対照表(B/S: Balance Sheet)
損益計算書と同様の一定期間において、資産・財産(保有しているお金やモノ)がどれくらいあるかを示したもの。

「それは嫌だし、悲しくなるよ」

「そうだよね。頑張って貯めたお金で株を買って、すぐに損するのは悲しすぎるよね。だからこそ決算書をよく見ることが大切なんだよ。決算書は株主や銀行、そして取引をしているたくさんの会社にとっても大変重要な、いわば、君が嫌いな『通知簿』みたいな存在なんだ。会社の評価ってわけさ」

「そっか。よくできる・できる・がんばろうと同じだね」

「そうそう、だから会社がきちんとお金の管理をし、どんなふうに会社が儲けられるかを計画して、その通りにいくように社長さんや社員一同がんばっているんだよ。父さんは君のことをじっくり見ているからね(笑)」

「やっぱり通知簿の話になるわけか……。がんばります!」