子あり夫婦に比べ経済的負担も少なく、趣味を優先させたり2人の生活を満喫しやすい子なし夫婦。心配なのは、老後のことです。今回は、子なし夫婦の抱える老後に心配な5つのことと、そのために準備しておけることをご紹介します。

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子なし夫婦が抱える老後の心配5つ

パートナーに先立たれた老後の寂しさ

子どもがいない夫婦にとって、身近な家族はパートナーひとりです。パートナーが先に亡くなってしまった場合、兄弟姉妹がいる方もいるとは思いますが、その方々に家族がいる場合もあります。そうなると、残されたパートナーは突然孤独な生活になります。

老老介護

パートナーと長年連れ添うと、どちらか、あるいはお互いに介護が必要な状態になってしまうこともあります。

老後の生活資金

もし老後に働けなくなってしまった場合、収入がなくなります。また、一度仕事をやめてしまうと高齢になればなるほど新しく雇われることが難しくなってしまうという問題もあります。

遺産相続の問題

老後にどちらかが亡くなってしまった場合、パートナーの親や兄弟姉妹などと遺産相続の問題が生じる場合があります。

楽しみが減る

歳を取ると、子あり夫婦には子どもの結婚によって新しい家族が増え、孫が生まれるとさらに喜びや楽しみが広がりやすいですが、子なし夫婦の場合は家族という人間関係が広がっていきません。

子なし夫婦が老後のために準備しておきたいこと

パートナーがいなくなったあとの生活を考えておく

とても悲しいことですが、パートナーが亡くなってしまうと、子なし夫婦の場合、残された方はひとりになってしまいます。人の死はいつ訪れるかわかりません。老後に活動範囲が狭くなっていたり日常的に付き合う人が少なくなっていると、パートナーが先立ってしまったショックを強く感じてしまう場合もあります。

必ず訪れるいつかのことまで考え、お互いに趣味を増やしておいたり、お稽古やグループに参加したり、自分に合うことや、仲間、居場所を作っておくことはその後の人生を支えます。まだ若い夫婦の場合は老後のイメージが湧きづらいと思いますが、自分の傾向や住んでいる地域にどんなサークル、高齢者向けイベントがあるかなどを確認しながら老後の生活プランを立てていきましょう。

老老介護に備える

長生きできるほど起こりやすい老後の問題が介護です。子どもに必ず頼れるというわけではありませんが、少し助けてもらえることもあります。ですが、子なし夫婦の場合は老後の面倒を誰かに見てもらうことが難しいことがあります。

老老介護に備え、介護ヘルパーを利用する場合はどれくらいの介護を頼むことができるのか、また費用としてどれくらい必要かを調べておくといいでしょう。それよりも、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などがいいかなど、夫婦の希望も含めて話し合い、比較検討しておきましょう。

老後に必要な生活資金を貯金する

生命保険文化センターが実施した意識調査によると、夫婦2人で老後生活を送るために必要と考える最低日常生活費は月額で平均22.1万円です。

また、旅行やレジャー、趣味や教養、日常生活費の充実など、ゆとりのある老後生活に必要だと考えられるのは最低日常生活費に14万円上乗せした月額平均36.1万円が必要となります。

何歳から老後生活となるのかを考え、貯められるうちに生活資金を貯金していきましょう。

遺産相続のため遺言書を作成しておく

子どもがいない夫婦の夫か妻、どちらかが亡くなった場合、相続人は配偶者のほかに両親や兄弟姉妹になります。兄弟姉妹がすでに亡くなっている場合は、その子どもである甥や姪が相続人となる場合もあります。

残されたパートナーが遺産相続のトラブルに巻き込まれないようにするために、遺言書を作成しておきましょう。

例えば、夫が亡くなった場合の相続人が妻と夫の兄弟姉妹である場合、「妻にすべての財産を遺す」という遺言書を作成しておけば、妻はすべての財産を相続できます。ただし、相続人が配偶者と父母の場合は、相続財産の一定割合を受け取ることを保障する遺留分に配慮する必要があるため「配偶者にすべての財産を遺す」と遺言書を作成しても、遺産の6分の1の金額を請求できます。

そのほかにも、配偶者に生前贈与をする生命保険の受取人を配偶者にするなど、遺産相続でトラブルが起きないよう準備しておきましょう。持ち家でなく賃貸の場合は、家はどうするかということも話し合っておきましょう。

楽しみ、好きなものを増やしておく

老後に仕事を辞めると、急に時間が増え暇を持て余してしまうことがあります。お金がかかる旅行などは頻繁に行けるものではありません。小さな楽しみや夢中になれるもの、毎日心地よさを感じられるものを見つけていきましょう。

好きなものに囲まれて暮らすのも、楽しみのひとつです。お気に入りの食器を少しずつ買い足していって、老後に夫婦で好きなものばかりの空間で暮らすのもいいですね。

老後に備え、子どもがいない夫婦生活を楽しもう

子どもがいない夫婦の場合、いざというときに頼れる大人が減ってしまうことがあります。ぜひ若いうちから老後に備え、末永く幸せな夫婦生活を楽しみましょう。