子供の夜泣きがひどい場合、ついつい何かの病気を疑ってしまいます。なかには、ただの夜泣きかと思っていたら、睡眠障害であった場合も。では子供の睡眠障害とはどのようなものなのでしょう。今回は、子供でも陥る睡眠障害の種類や原因について解説します。

赤ちゃんの夜泣きの発生原因は?

多くの赤ちゃんが夜泣きをします。これは「オムツを変えてほしい」「お腹が空いた」といった理由であることが多いですが、なかには睡眠障害が原因であることも。「え、子供がなるもの?」と思われるかもしれません。しかしここで説明する原因から、子供でも睡眠障害に陥る可能性は大いにあります。

生活のリズムが未完成である

赤ちゃんの生活リズムは、まだ未完成な状態です。そのため、夜でも活発で眠くならない場合があります。これが繰り返されると昼夜逆転してしまい、睡眠障害に陥ると考えられています。

寝かしつける時間が一定でないことで生じやすくなってしまうため、できるだけ同じ時間に寝かせるようにしましょう。

疲労不足

赤ちゃんは、まだ公園で遊ぶなど活発に行動することができません。そのため、夜に体力が余ってしまい眠れないことも睡眠障害となる原因のひとつとなるようです。

身体を自由に動かせない赤ちゃんは、頭が疲れるように、日中はできるだけ五感を刺激する遊びをしてください。

情緒制御が不安定である

成長途中の赤ちゃんは、情緒の制御も不安定です。この場合は、叫び声をあげるなど行動にある程度特徴があります。

日中の興奮や恐怖体験などが影響しているため、できるだけ刺激を少なくしてあげましょう。

子供でも陥る!幼児慢性不眠障害って?

特に体調が悪いわけでもないにも関わらず「夜寝てくれない」「日中もぐずってしまう」という場合は「幼児慢性不眠障害」である可能性があります。

慢性的な寝不足によって、脳の発達が遅れる恐れもあるでしょう。心配な方は、はやめに病院の診察を受けてください。

こんな睡眠障害の可能性もある!

ひとことで睡眠障害といっても、その種類はさまざなです。ここでは「不眠症」「過眠症」「睡眠覚醒リズム障害」の3種類を紹介します。

子供の不眠症

睡眠障害のなかでも代表的なのが、ここまでにも解説した「不眠症」です。

赤ちゃんの成長に必要なホルモンは、寝ている間に分泌されます。そのため不眠の状態が続くと脳をはじめとした身体の機能の発達に遅れを生じる可能もあります。早い段階で医師に相談してください。

子供の過眠症

赤ちゃんが眠れていないことにはすぐに気が付きますが、睡眠障害のなかには「過眠」も含まれています。

よく眠っている赤ちゃんに対して不安を感じる方は少ないため、過眠症は気づきにくいかもしれません。しかし過眠症が続くことで、学習障害などのリスクを高めてしまいます。

子供の睡眠覚醒リズム障害

人間の身体は、本来25時間で1日というリズムになっています。そのため、外からの刺激によって24時間に調整します。しかしこの調整が何らかの原因で、うまく機能しなくなってしまうことがあり、これが「睡眠覚醒リズム障害」の原因です。

薬物治療が必要なケースもあるため、速やかに医師の診察を受けましょう。

夜泣きが気になったら、睡眠障害の可能性も考えてみよう

夜泣きのなかには、睡眠障害が原因となっている可能性もあります。「少し夜泣きが多すぎるのでは?」と感じたり「同年の子は夜泣きが終わっているのに……」と感じたりした場合は、一度病院で相談してみましょう。

監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得