第36回 イブの夜は家族みんなでディナー。でも意外! 「出来合い料理を購入」の家が多い。

日本のお節料理と同様、フランスも「クリスマス料理は購入」という家が増えていて、スーパーマーケットや冷凍食品会社、街の惣菜店や菓子店の「書き入れ時」とも言われている。

料理を手作りしない理由は
ディナーに参加する人数の多さ
フランスのクリスマスは、日本のお正月のようなもの。祖父母から孫まで一斉に集まり祝うことが多く、かなりの人数になるため。

プレゼントの調達だけで精一杯
大人も全員、プレゼントのやりとりをするので、直前まで、その調達に右往左往。料理まで頭も時間もまわらないため。

主催する家がすべて用意
普段の会食は、料理の持ち寄りで催されることが多いけれど、クリスマスは主催する家がアペリティフ&前菜&メイン&チーズ&デザート、加えてシャンパンやワイン、食後酒&ショコラ&コーヒーやハーブティまで準備することが通常。料理をすべて自家製にするとなると、かなり大変な作業になるため。

大手スーパーマーケットの前菜からデザートまでのメニュー例・広告。値段は1人分。

X’masといえば「フォアグラ」「牡蠣」

エコロジー&動物愛護が加熱しつつあるフランス。市長もエコロジストのリヨン市では、今年「クリスマスと大晦日の料理からフォアグラをなくそう!」と発令も出し、話題になっている。それでもまだフランス人の4人中3人は、クリスマスにフォアグラを食べるという。

(左上)牡蠣 (左中&左下&右上&右中)フォアグラ(右下)スモークサーモン

他に定番の食材といえば、牡蠣。ホタテ貝。サーモン。
そして、キンカンやライチ、ホウズキやオクラなど、エキゾティック系の野菜や果物も、12月になると市場やスーパーに大量に並ぶ。

オクラは主に南米やアフリカ産。普段はアジア食材店などでしか売っていないので、私は大喜びでこの時期に1年分を購入。冷凍保存しているが、フランス人はどのように食べているのかといえば、煮込み料理に使ったり、グリルして肉料理の付け合わせにしたり。日本人のように「ネバネバ感」を楽しんではいないらしい。

メニュー例

クリスマス は、とてもプライベート。よその家庭のディナーは覗けないので、ここ数年の我が家の クリスマス メニューだけを載せますね。

アペリティフ(食前酒用つまみ)

(上)「リース風・盛り合わせ」中央はイチジク&クルミ入りパン・デピス(蜂蜜パン。フランス人はフォアグラを載せて食べる)。周りにアボカド&シュリンプ。サラミ。うずらの卵&イクラ。サーディンペースト詰め乾燥トマト。ホウズキなど(下)モッツアレラ&生ハムやサラミ、オリーブを刺した田舎パン

前菜

アボカドとフレッシュ・サーモンのタルタル

メイン

(上)サーモン&ビーツ(赤テンサイ)&温野菜&イクラ(下)サーモン&バジルソース&燻製サーモン
うずらのグリル&鳥カゴ・パイ。市販のパイ生地をボールを使って鳥カゴ風に(ボールのまま。あるいはボールから外して、中にアルミホイルやクッキングシートを詰めて、オーブンで焼く)。子どもとも楽しく作れる。市販のチキンを入れても、ちょっとだけ手作り風に演出できるかも?

チーズ

デザート

ブッシュ・ドゥ・ノエル

幼稚園&小学校の給食・X’mas メニュー

クリスマス・バカンスが始まる、1学期最後の日の給食は クリスマス メニュー。

料理は微妙に毎年違うけれど、前菜にはサーモンやホタテ。メインには鶏肉か七面鳥が使われ、デザートはブッシュ・ドゥ・ノエルというのが定番。

メインは毎年、鶏肉か七面鳥のグリルやクリーム煮&付け合わせの野菜やキノコ。このメインの前に前菜にサーモンやホタテ入りのサラダを食べる。
デザートの定番はブッシュ(丸太型)。この年はブッシュ型アイスケーキ。外側のメレンゲを切り分ける直前にバーナーを使い、炎で焦がす。子ども達もバーナー初体験にドキドキ

子どもとも一緒に楽しく作れる、簡単レシピ4点

ツリー型パイ

市販のパイ生地2枚を用意。1枚目にバジルやトマトなど好みのソースを塗り、ピザ用チーズなどものせ、2枚目を重ねる。ツリー型に切ったら、捻っていき、オーブンで180〜200℃。20分(オーブンによる)。プチトマトなどを飾ってテーブルに。 同じ手順でチョコレートペーストなどを塗ればデザートにも。おしゃべりしながら、各自ちぎって食べていくのが楽しい、大人同士のパーティにも便利なレシピ。

切り落としたパイ生地にも好みのソースやチーズ、チョコなどを入れ、ミニクロワッサンに。翌日の朝食やおやつにも

どんな肉料理とも合うソース
醤油を使用。でも、フランス人の猟師が鹿肉と一緒にくれたレシピ。鶏肉や豚肉、牛肉など、どんな肉とも合い、子どもはパンやご飯にもつけてモリモリ食べる、万能ソース。

ケチャップ&醤油&オリーブオイルを同量混ぜ、その半量のビネガー(ワインビネガーでもりんご酢や米酢でもOK)も混ぜる。好みでニンニクのすりおろしやタイムを加える。

トリュフ・チョコレート

トリュフ・チョコレート

クリスマスの定番「トリュフ・チョコレート」はフランスが発祥のチョコレート菓子。チョコレート店などで売っているので、高級感もあるけれど、実は簡単。しかも材料も4つだけで作れます。

(材料)

ブラックチョコ200g・バター100g・グラニュー糖 スープスプーン1杯・無糖ココア

1)鍋にお湯をはり、それより小さな鍋かボールに小さくしたチョコとバターを入れ、中火にかけ湯煎する
2)木べらで滑らかになるまでかき混ぜ
3)グラニュー糖を加える
4)湯煎から外し、鍋やボールごと1時間、冷蔵庫で冷やす
5)スプーンですくって小さなボール状に丸め
6)たっぷりめにココアを置いた皿の上で転がす
7)1時間 冷蔵庫で冷やせば出来上がり

砂場のお団子づくりのように子ども達とも楽しめます。子ども向けにミルクチョコにしたり、また大人用にアルコールを効かせたり、抹茶にしたりとアレンジも多々。

ミント・ビスケット

(材料)

ミントの葉15g・グラニュー糖50g・玉子1/2個・バター50g・小麦粉100g ・ベーキングパウダー6g

1)ミントの葉とグラニュー糖、玉子、バターをボールに入れ、ミキサーなどでしっかり混ぜる
2)小麦粉とベーキングパウダーを加え混ぜ
3)丸めて真ん中を押し、少し平らにし
4)180℃で15分