こんにちは。子育てアドバイザーの河西ケイトです。

突然ですが、皆さんは「いじめ」にあった経験はありますか? 多分大半の人があったことがあるのではないでしょうか? いじめにあったとき、どのように対処しましたか? 頼れる人は周りにいたでしょうか? 今日はそんなテーマでお話したいと思います。

いじめは何故起こる?

皆さんはいじめが何故起こるのかを考えたことがありますか?

「人間にはいじめはつきものだ!」と考えている人は多くいるかも知れませんね。実は、いじめというのは人間だけでなく動物全般に見られる姿だと言われています。

ただ、人間が動物と異なるのは、その行為を止めることができる「理性」が備わっていることだとも言われていますね。また、幼児期の経験が大きく影響していて、発達的な話をすると、3歳児は自分という存在を知り、4歳になると自分と他人の違いを理解します。

この自分と他人を理解した段階で、自分という存在を大切にしてもらえると、「自分はこのままでいいんだ!」という自己肯定感が高まり、色々な人を寛容に受け入れる多様性が育ちます。この多様性が育つことで、他者との比較をしなくなり「劣等感」を抱かずに生きていくことができます。

しかし、この時期に大人から「〇〇ちゃんとあなたは…」などの比較対象的な言葉がけをされると、自己肯定感は低くなり、劣等感から他人を「排除」するようになります。この排除が、いじめの「根源」とも言われています。

時代は「分人主義」と言われています

大人になって自分を変えることや他者を変えることはとても難しいことです。自己肯定感を高めたからといって「他者評価」をしてしまう根源は無くなりません。では、いじめの対象になってしまったとき、どのように回避をしたら良いのでしょうか?

これは、案外とても簡単なことで、私達は古くからどこか1つのグループに属することを「正」として生きているのですが、1つのグループに属することにつまづいたときに、どうしようもなくなり苦しむのです。

普段から色々な場所を作っておくと、つまづいたときに「次がある」と気持ちの面でも立て直すことができます。これを「分人主義」といいます。

これからの時代は、子どもにも属するグループをたくさん作らせて「自分が嫌なことがあったら、そのグループから離れなさい」と教えていくことが大切だと言われています。「逃げなさい」と言ってしまうと、自分が弱者のような存在だと感じてしまったり、プライドを傷つけてしまう場合がありますので、自尊心を傷つけないためにも「苦しいなら離れなさい」と優しく伝えることが大切です。

考えない時間を作ることも大切

分人主義の話をしましたが、それでも「いじめ」と向き合うのはかなりの労力を必要としますよね。

一昔前だと、人と人との出会いはなかなか難しい時代でしたが、最近はネット社会で出会いがとても簡単になりましたね。SNSを通して自分の趣味趣向と合う人を見つけるのも一つの手です。

大切なのは「辛い時間」や「考える時間」を作らないこと。何かに没頭していたり体を動かしていると、自然と「考える時間」は少なくなります。身体を動かすことで、心地よい疲労感と共に、情緒の安定も図ることができます。相手も自分に対していじめ甲斐があるから行動を起こしているのだと思いますが、自分自身が考える暇もないほど充実した毎日を送っていると、相手側も「無意味なこと」だと判断して自然と離れていきます。

大切なのは、自分を大切にできているかということ。他人や環境だけを大切にしすぎてしまうと、自分の存在を見失い、精神を傷つけてしまいます。

今回は「いじめ」についてお話させていただきました。子どものいじめよりも大人のいじめのほうが様々な感情が入り乱れるので、解決することは難しいと思います。しかし、自分がそこに感情を入れず客観的に見て冷静に対応することで、回避をすることができます。「分人主義」を念頭に置いて、自分らしく過ごせるようにしていけるといいですね。