第26回 日本の子どもって幸福じゃないの? ユニセフ・子どもの幸福度調査

日本の子どもの精神的幸福度 38か国中37位

「日本の子どもの幸福感は世界最低水準」

新聞のそんな見出しに戸惑いを感じた方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

「え? なんで?」 実は私もその一人。

そもそも、精神的な幸福度、ってどう計るの?

指標とされたのは「生活満足度」と「自殺率」の2つです。

低い生活満足度と高い自殺率。その訳は?

法政大学教授の尾木直樹さんはこの点について「日本の子どもたちは思春期に競争原理に基づいた偏差値重視の序列化にさらされる。自己肯定感が育たないのは当たり前」と指摘します。

前述の尾木さんはこの点について「一刻も早く解決すべき最優先課題」としています。

子どもの心を満たすために親にできることは

息子の中学校の保護者会で、東京都中央区麹町中学の改革が話題になったことがあります。注目の的は、公立中学でありながら定期テストを廃止した、ということ。

「そんなことができるの?」「勉強、やらなくなっちゃうんじゃない?」

方法に対する賛否は当然あってしかるべき、なのですが「やらされているのではなく、自分でやっているんだ、という当事者意識を子どもたちに植え付けたい」という当時の麹町中学校長の理念には共感を覚えました。

スマホではなく、ゲーム機ではなく、お金でもなく。何を与えたら、子どもたちの心は満たされるのか。生活満足度が低いことも、自殺率が高いことも、複合的な要因があり、改善に向けた取り組みは一朝一夕には進まないでしょう。

それでも、自分で選び、決め、行動し、結果を受け取る。そんな小さな積み重ねは、一つの道を示しているように思うのです。