キャンプをする上で必要不可欠なのはテント。寝室であるテントは寝心地を大きく左右します。テントが寝室なら、リビングダイニングを快適にしてくれるのがタープです。テントがタープを兼用するようなモデルもありますが、より快適に過ごそうと思えば、タープは独立して持っておきたいアイテム。雨風をしのぎ、日差しをさえぎる。自然の中にいて、自然を味方にする必須アイテムです。今回は、キャンプ歴40年のキャンプライターである筆者が、【キャンプの基本シリーズ2】として、タープの種類や使い方についてお話したいと思います。

タープの基本を伝授!

【キャンプの基本シリーズ】第2弾の今回は、タープの種類や特徴を知り、ご自身に合った正しいタープ選びをしていただくために、キャンプ歴40年のキャンプライターである筆者が「タープの基本」をお教えします!

「すでに知っている!」と言う方も、復習としてぜひ読んでみてくださいね。

▼『キャンプの基本シリーズ』を最初から読みたい方はこちらからどうぞ。

タープの構造的な種類は大きくわけて2種類

タープは構造的に大きくわけて2種類あり、『自立型』と『非自立型』にわけることができます。

ここからは、それぞれの持つ特徴について説明していきます。

●自立型

『自立型』とはタープ単体で立つことができる種類で、スクリーンタープやワンタッチタープなどがこれにあたります。

ロープによるペグダウンの必要がなく、狭いエリアでも設置できますので、コンクリートやアスファルトなどにも立てることができます(ただし、その際は足に重りを付けるなどしてしっかりと押えて下さいね)。

『自立型』タープであるスクリーンタープは、蚊帳のような網がついているので、夏から秋にかけては風通しが良く、虫除けには最適です。

全閉することができるので、寒い冬には風を防いで暖かく過ごせる上、外からの視線をさえぎり、プライベート空間を持つこともできます。

ワンタッチタープは建てるのが簡単ですので、僕は荷物をたくさん積めるカナディアンに積み込んで、のんびり河原で過ごすときに使っています。

<メリット>

  • 狭い場所でも立てられる
  • 簡単に立てられる
  • 何処でも立てられる
  • 虫除けができるタイプもある

<デメリット>

  • 収納しても大きい
  • 重い
  • 風に弱いものもある

●非自立型

『非自立型』とは、タープ単体で立つことができない種類で、天幕、ポール、ロープ、ペグで構成されます。

この非自立型のタープには、ヘキサタープ、レクタタープ、ウイングタープなどがあります。

軽く、コンパクトに収納でき、張り方のバリエーションが多く、風に強いのが特徴です。

<メリット>

  • 軽い
  • コンパクト
  • 風に強い
  • アレンジが自由自在

<デメリット>

  • 有効面積が狭い
  • 張るのにコツが必要

タープの形

非自立型タープには、レクタ(四角形)、ヘキサ(六角形)、ウィング(四角形)など、様々な形があります。

どれを選べば良いか難しいところですが、ひとつひとつ紹介したいと思います。

●レクタタープ(四角形)

レクタタープが一番オーソドックスなタープで、形は四角です。

2本のメインポールで立てるかサブポールを使うかで様々なアレンジが可能で、居住空間が大きいのが特徴です。

我が家では、いつもキャンピングカーのサイドオーニングにレクタタープを連結して、片側を下げて目隠しにしています。

広いリビングダイニングが作れるので、ゆったり過ごすのに最適です。

●ヘキサタープ(六角形)

ヘキサタープは、2本のポールを使って立てる六角形のタープで、レイアウトの自由さではレクタタープにはかないませんが、張った時のフォルムが美しいタープです。

ヘキサタープは写真のようにテントとタープを接続して使う「小川張り」と言う張り方をするのに最適な形です。

●ウイングタープ(四角形)

ウイングタープはレクタタープと同じ四角形ですが、レクタタープは正方形・長方形なのに対し、ウイングタープはひし形のタープです。

2本のポールを使って立てるタープで、軽量で持ち運びがしやすいのが特徴で、ツーリングや少人数に人気のタープです。面積が小さいのがデメリットです。

写真はパドルをポールの代わりにして張ったウイングタープです。

ポールもペグも必要なく非常にコンパクトに収納できるので、僕はカヤックやバイクツーリングの時に愛用しています。

カヤック遊びに持って行くウイングタープはこんなにコンパクトになります。防水袋に入れておくと、海水に濡れて後から塩抜きする必要もないので便利です。

タープのサイズと有効面積

タープには色々種類があり、それぞれの特徴はおわかりいただけたと思います。

そんなタープですが、選ぶ時に一番重要なのが、「どのサイズを購入すれば良いか」です。

そこで、下の図をご覧下さい。

これは5m×4mのタープを広げた図で、真ん中に0.9m×0.6mの一般的なテーブルと椅子を4脚配置しています。

レクタタープは長方形なのでしっかり面積があり、テーブル4セットくらいはしっかり覆うスペースがありますね。

一方ウイングタープは、その形から、非常に面積が狭くギリギリです。

しかもこれは広げた状態なので、実際にタープを張ると、ヘキサタープとウィングタープの空間は更に狭くなってしまいます。

このことを念頭に置き、ご自身のスタイルや使い方に合わせて購入してくださいね。

僕個人的には「大は小を兼ねる」と思っているので、大きめをおすすめします!

臨機応変にタープを使いこなそう!

キャンプ場に行ってまずしていただきたいのが、「サイトレイアウトを考える」ことから。

これは前回の記事【キャンプの基本シリーズ1】の[「レイアウトはキャンプの醍醐味!それぞれのキャンプスタイルが生きるスタイリングを」]の中でお話しさせていただきました。

> 初心者ならまずは自然の法則と季節を味方にすることを意識してみましょう。そうすることで、快適なキャンプを過ごすことができます。
> -- happycamper.jp

時間や天候によってタープを自在にあやつることで、より快適に過ごすことができる様になります。

ここでは、タープの使い方について解説したいと思います。

●広々空間を作る

グループキャンプ等で大人数の場合、大きな日陰を作ったり夜露を防ぎたいときは、メインとサブのポールを使って大きく広げます。

ただ、高く設置してしまうと、太陽の位置によっては日陰が大きくタープからずれてしまうので、低めに張る方が良いでしょう。

●風をさえぎる

広々と両翼を上げて使っていたタープも、片翼を下げて壁を作ることで、風を防ぐことができます。

特に山では、ロケーションによっていつも決まった方向から風が吹くことが多いので、事前にリサーチをしておいて、タープを張る向きを考えて張りましょう。

●就寝時はタープを低くする

就寝時はタープを低く設置しておきましょう。秋から早春にかけて、特に風がない日は夜露でギアが濡れてしまいます。

タープがあっても高く張ってしまうと夜露に濡れてしまうので、低い方が良いでしょう。

●必ず水勾配を取って設置する

雨が降ったり夜露でタープに水が溜まっている方をよく見かけます。

水がたくさん溜まってしまってタープが崩れたり、頭から大量の水を被ってしまって大笑い、なんて光景もよくありますが、タープを張る時は必ず水の流れを意識して張りましょう。

上の写真では、手前に水が流れるようにタープに勾配がつけてあり、さらに、真ん中に水が集まるように赤いロープで引っ張ってくぼみを作っています。こうすることで、水がスムーズに流れ、タープが崩れる心配はありません。

これは夜露でも同じことで、このように工夫してタープを張ることで、朝、タープについている水滴が少なくて済み、早く乾くことにもなるのです。

タープを自由自在に使いこなすのがキャンプ上級者!

テントは一度張ってしまうと動かすのは難しいもの。でもタープは、臨機応変に高さや形を変えて、より快適に過ごすことができるように考える余地がある、楽しいキャンプギアです。

みなさんもタープを上手く使って、自然を味方にした快適なアウトドアライフを過ごしてくださいね。

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