日本列島のはるか東、小笠原諸島の南鳥島近海に熱帯低気圧が現れた。20日現在は日本に向かって西北西方向にゆっくり近づいている。折しも23日の新月前後は、大潮の時期にあたり、太平洋沿岸では潮位が高まることから、気象庁が早めの警戒を呼びかけている。

 20日午前9時に南鳥島近海に発生した熱帯低気圧は、中心気圧が1010ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速が15メートル。現在は西北西に向けてゆっくり進んでおり、あす以降、台風5号に発達する可能性がある。

 夏から秋にかけての今の時期は、海水温が上昇し、平常時の潮位が年間で最も高くなる。そのうえ、新月の23日前後は大潮の時期にあたり、満潮時を中心に波の高さが上昇する。

 気象庁は、東北から関東地方北部の太平洋沿岸、近畿、中国、九州の沿岸の一部では、あす21日から28日にかけて、海岸や河口付近の低地で浸水や冠水のおそれがあるとして、注意を呼びかけている。

 また、この期間中に台風が接近した場合は、数分から数十分の周期で、海面が昇降を繰り返す「副振動」が起きて、さらに潮位が上昇するおそれがあるという。今後の台風情報や潮位の動きに留意したい。