気象庁によると、小笠原諸島の南鳥島近海で発生した台風5号は、来週に入ってからもほぼ同じ位置で停滞を続けそうだ。一方、6号は5号を追い抜くように発達しながら東日本に接近している。

 22日現在、台風5号は西に向かって時速15キロの速さで進んでいる。気象庁によると、あす以降も南鳥島近海のほぼ同じ位置で停滞しながら、次第に勢力を強める見込みで、動きの予測がつかない「迷走台風」になる可能性がある。

 一方、後に発生した6号はミッドウェー諸島近海を日本に向かって時速45キロで進んでいる。中心気圧は1006ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、風速15メートル以上の強風域を伴っている。

 気象庁によると、23日以降、週が明けてからは発達を続けながら、北西寄りに東日本に向かって接近を続ける見通しで、5号よりも先に日本付近に到達する可能性が高い。一方、南シナ海の熱帯低気圧はほとんど停滞気味で、日本付近に影響を及ぼす心配は今のところなさそうだ。

 迷走台風といえば、2016年8月に岩手県と北海道に甚大な被害をもたらした台風10号も、複雑な動きをした台風だったことは記憶に新しい。

 10号は当初、八丈島付近まで接近したのち、四国沖へ南下。その後、Uターンして、伊豆諸島の東海上で再び進路を北西方向に変えて日本に上陸し、その頃に相次いで発生した7号、11号、9号とともに、東北や北海道に豪雨をもたらして、多数の死者や行方不明者を出した。

 今回の5号についても、南鳥島近海で停滞後に急に進路を変える可能性がある。今後とも、動向には注意してほしいほしい。