台風5号は、発生からすでに12日が経過し、非常に強い勢力に発達した。米航空宇宙局(NASA)の地球観測衛星アクアは31日、中心の渦の撮影に成功した。

 台風、ハリケーン、サイクロンと熱帯低気圧を呼ぶ名前は地域によって異なり、米国では1分間の最大風速をもとに、ハリケーンを5段階のカテゴリーで分類。風速が50メートル/秒を超えるカテゴリー3以上は、大型ハリケーンと呼ばれる。

 気象庁によると、1日午前9時時点の5号の中心気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径170キロ以内は、25メートル以上の暴風が吹き荒れている。現在は日本の南の海上を西北西に向かって時速10キロで進んでおり、あす以降はゆっくりした速度で西日本方面に接近する見通し。

 NASAの地球観測衛星アクアは31日、硫黄島の南西250キロの海上に位置する台風5号の撮影に成功。この時の最大風速は66メートルと推定され、カテゴリー4のハリケーンに相当したという。

 NASAゴダード宇宙飛行センターの気象学者オレステ・レアル氏は、「5号は、双子の台風6号とダンスするように絡み合うことで、複雑な動きを起こす“フジワラ効果”を起こした可能性が高い。今年最強の台風に発達した」と指摘したうえで、今後は数日かけて日本列島に向かうと予測している。

 一方、きのう発生した熱帯低気圧は、ウェーク島近海を東に向かってゆっくりと進んでいる。あす以降、新たな台風になるものと予想される。