台風5号は8日午前10時現在、新潟県の糸魚川市を通過し、新潟市に向かってゆっくり進んでいる。気象庁によると、今後は日本海沿岸を北上しながら、10日には温帯低気圧に変わる見通しで、観測史上、最も長寿な台風になりそうだ。

 台風5号は8日午前10時現在、糸魚川市の北60キロ付近を新潟市に向かって、風速15メートル以上の強風域を伴いながら、北北東に向かって時速20キロで進んでいる。中心気圧は985ヘクトパスカルで、最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで、北陸地方では1時間に50ミリ以上の激しい雨が降っている。

 あす朝までの24時間で予想される雨量は、新潟県と富山県で250ミリ、石川県200ミリ、福井県120ミリで、引き続き10日にかけて大雨が降り続くおそれがある。

 台風5号はこのまま日本海沿岸をかすめるように北上しながら勢力を弱め、あす夜までには秋田県と青森県の県境付近で温帯低気圧に変わる見通し。

 台風5号は先月21日午前9時の発生からすでに18日が経過し、あす夜まで勢力を保った場合は、発生期間が19日を超えて歴代1位の調布台風になる可能性が高くなった。気象庁が観測を始めた1951年以降、これまでに最も発生期間が長かったのは、1986年8月18日から9月6日まで19.25日継続した台風14号だ。

 気象庁は発生した日時から、熱帯低気圧や温帯低気圧に変わった日時までを「台風の寿命」としており、6時間を0.25日として数えている。過去の進路記録を見ると、長寿台風は迷走する傾向が強く、1986年の14号は、フィリピンと台湾の間の東シナ海で停滞するように、何度も進路変更を繰り返していた記録が残されている。