昨年12月以降、日本付近を断続的に襲った強い寒気と記録的な大雪について、気象庁は15日、「ラニーニャ現象」の影響で、インドネシア付近の雲の動きが平年よりも活発化し、寒気が流れ込みやすくなったからだとする見解をまとめた。

 ラニーニャとは、南米ペルー沖から赤道付近にかけての太平洋で、海面水温が南米沖では低く、インドネシア近海では高くなる現象で、気象庁は昨年12月、「ラニーニャ現象がすでに発生しており、春まで続く」と発表。

 気象庁によると、昨年12月以降、上空の西側から吹いてくる偏西風が日本付近で大きく南に蛇行することが多く、そのためシベリアからの寒気が上空に流れ込みやすい状態が続いている。

 これはラニーニャ現象の発生時に典型的な特徴で、インドネシア近海で海面水温が高まり、雲の動きが活発化すると、高気圧の張り出しが強まり、偏西風の蛇行をもたらすという。

 寒気が流れ込みやすい状況は2月末まで続き、北日本や東日本の日本海側では積雪量が平年と比べて多くなると見込まれている。2月15日現在、北海道の上川地方では、幌加内町(ほろかない)や音威子府村(おといねっぷ)で、積雪の深さが観測史上1位を更新するなど例年にない大雪となっており、今後も引き続き注意が必要だ。