札幌で要注目となった札幌光星をピックアップ!

70名の部員がいる札幌光星の集合写真

■昨秋は強豪の東海大札幌を撃破!
 北海道札幌市東区に所在する札幌光星はカトリック教育修道会「マリア会」を母体とする学園で、昭和8年(1933年)に札幌光星商業学校として設立され、翌年4月に開校。昭和23年(1948年)に高等学校が設立された。OBでは埼玉西武の齊藤 誠人選手を輩出している。昨夏は南北海道大会ベスト8まで勝ち進み、昨秋の支部予選は代表決定戦で強豪・東海大札幌を下し、全道大会に出場している。

■名物練習トラックランで何を鍛えるのか?
 1年生33名、2年生37名と計70名で活動する札幌光星。女子マネージャーの谷川 侑夏さん、河田 さくらさんはこのチームのウリについて打撃力の高さ、内野の堅い守備。さらに前チームからのレギュラーが多く、経験者が豊富なところだと答えてくれた。このチームの名物練習として挙げてくれたのがトラックランだ。

 「体育館に100メートルトラックを作り、1周16秒2周36秒3周52秒4周80秒以内に走るものです。逆周もあり、1回の練習で約17周走ります。タイムをきれなかった選手には罰走があります。自分の100パーセントを出し切ることが求められます。トラックラン中は周りの声が絶えることはありません。苦しい中でどれだけ周りのために声を出せるかという人間性が出る部分です。札幌光星高校野球部が大事にしている練習の一つです」

 このトラック走により精神面を鍛えている。

■投票でメンバー決めを行い全道大会を戦った

 谷川さんと河田さんは新チームスタート時のチーム方針について詳しく語ってくれた。「甲子園出場を目標に掲げ、打撃や走塁中心の攻撃的なチームを目指しスタートしました。 野球の技術面だけでなく、礼儀正しいチームを目指し、日常生活の挨拶、相手の目を見て話を聞くことやかばんのチャックを閉めることなどを徹底しています」技術、精神の両面を鍛えてターニングポイントとなったのは全道大会前の北海との練習試合だ。

 「初回に2点取られ、ピッチャーが真下 空良に代わった6回にも、先頭打者にホームランを打たれ1対9になりました。その後の攻撃では近藤尚矢がホームランを打つなど点差を縮めましたが、結果8対9で敗れました。1点の重みや打線が繋がらない時の引き出しの無さを感じました。また試合ミーティングでは選手同士が本音で思っていた事を言い合いました。また課題をじっくり話し合いました。このミーティングはチーム力が上がったひとつのきっかけになりました」

 そして全道大会のメンバーを2年生の投票で決めたという。

 「札幌光星高校野球部で私たちの代で初めて取り組んだことです。自分たちで選ぶ責任を実感しました。またメンバーはチームの代表という自覚をより一層持ちました」

 全道大会では延長戦の末、敗れたものの、これまでにないことに取り組み、大きな経験を積んだ秋となった。



チームを紹介してくれたマネージャーの河田さくらさん(左)、谷川侑夏さん(右)

今年の注目選手は?

 谷川さん、河田さんはエースの真下空良投手、全道大会では6番レフトで出場した國分 航太選手の名を挙げてくれた。

 「真下の打ちにくい独特のボールと内野の堅い守備で内野ゴロの山を築きチームを勝利に導きました。國分は支部で出られなかった悔しさをバネに、全道大会の白樺学園高校戦では3安打でチームを引っ張りました。」

 春以降のキーマンは主将・近藤 尚矢(2年)、1番ショート・辻 健志(2年)、4番セカンド・野呂 和生(2年)に期待している。また近藤昇真(2年)に対する期待も高い。彼のウリは「声」だ。

 「持ち前の明るさと元気さで周りを巻きこんで行動することができます。昇真の声はグラウンドどこにいても聞こえます。これからはチームが苦しい時に周りを鼓舞してくれると思います。またチームがピンチのとき明るさや声で流れを持ってきてくれることを期待したいと思います」

■北海度の強豪に勝つ為に個の力を鍛える
 この冬は「無」というテーマを掲げている。トラックラン以外では、指摘の声と返事のみでとにかく個を伸ばし、自分と向き合うことを大事にしている。そして谷川さんと河田さんは選手たちへこうエールを送った。

 「冬の追い込みが2年生にとって最後の変われるチャンスです。甲子園出場を口で言うだけの目標でなく、本気で狙っていきます。そのために毎日のきついトレーニングや練習を妥協せずに100パーセントの力で取り組んでください!また2リットル弁当やローテ間のおにぎりなどで体重を増やし、体の可能性を変えてください!」

 本気で取り組み、神宮大会優勝の札幌大谷、北海、東海大札幌と強豪ひしめく札幌支部を勝ち抜き、甲子園を狙っていく。

全道大会で感じた強豪との差
近藤尚矢選手

 ここからは、札幌光星の近藤 尚矢主将と今村 圭佑捕手(1年)のお二人にお話を伺いました!

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

近藤:強豪校との「個」のレベルの差、パワーの差です。
今村:圧倒的エースの不在・長打力不足の2つです。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

近藤:全身の筋力UP、肩の強さのUP、スイングの力強さのUP。3つのアップを実現します!!
今村:1年生は初めてのオフシーズンなので重さ・力を増加します。それをバッティング、スローイングに繋げていきたいです!

Q. 応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

近藤:気持ちを前面に出したプレー!
今村:「声」です。グランドでもベンチでもスタンドでも全力で声を出します。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

近藤:切り替えの早さ
今村:引退した3年生が残してくれた「礼儀正しいチーム」とベンチもスタンドも一丸となった光星の全力応援です。

Q. ここのオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

近藤:全道No.1の内野手になる!今村:体を変え、春・夏そして秋まで見据え、先輩方、同学年のみんなと少しでも長く野球をする!!

近藤選手、今村選手、ありがとうございました!

もう1人の自分に負けるな!!

ランニングを行う選手達

 合坂真吾監督にお話を伺いました!!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 このチームには、夏のチームに求めていた「技術・戦術」を、新チームだからと言って基本に戻るのではなく、同レベル、もしくはそれ以上のレベルを求め続けてきました。
 秋季大会では、「チーム力」で札幌支部予選を突破。しかし、全道大会では、延長でサヨナラホームランを打たれ初戦敗退。強豪校と投打での「個の差」を感じました。
 秋季大会後は、「チームより個」を優先させ、メンバー・メンバー外関係なく、各自が全道大会で感じた「個の差」に取り組む時間にしました。

 この冬のテーマは、「パワーアップ」です。どのチームも同じようなテーマかもしれませんが、「より速いボールを・・・、より遠くにボールを・・・」という、単純明快な目標を北海道で一番本気で取り組みます。

Q. 最後に、これから厳しい冬のトレーニングに挑む選手たちへメッセージをお願いします。

 とにかく、「もう一人の自分に負けないこと」。手を抜こうとする、こなすことだけ考える、もう一人の自分に連戦連勝することで、新しい自分に出会えるはず。また、追い込まれた状況で、力を出せない選手が多いのが現チーム。日々の練習で「他人から頼られている」を意識することで、行動が変わり、自覚が芽生え、たくましさが生まれるもの。本気で悔しいのなら、本気で目指すなら、本気でやり続けて下さい。

合坂監督、そして札幌光星高校野球部の皆様ありがとうございました!

今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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