2016年から始まった大好評企画「高校野球ドットコムが選ぶU-18代表」は今年で4回目!高校野球ドットコムが選ぶ20名を紹介。これは予想ではなく、独断で選んだ選出なので、ファンの方は楽しく読んでいただきたい。

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第101回全国高等学校野球選手権大会

強豪国でも勝負できる9人の剛腕たち

日本の至宝・佐々木朗希(大船渡) ※提供=共同通信社

 昨年、宮崎で開催された「第12回 BFA U18アジア選手権」では3位に終わった日本。そこで代表選手の条件を考え直す1年だった。

 また高校野球ドットコムは昨年12月に東京代表のキューバ遠征に帯同。木製バットを使い奮闘する選手たちを見て、世界で戦える選手はどんな選手なのかと考えを深める機会となった。さらにセンバツ後の高校日本代表の研修合宿も見識を深めるためには、非常に良い機会となった。

 選手たちの練習で意識していること、練習での動き、木製バットを使った紅白戦を見て、世界で通用する選手の線引きもできるようになった。その情報を生かして、春と夏。全国を飛び回った。逸材選手の映像をできるだけ取り寄せて、じっくりチェックを重ねた。
 悩みに悩んで選んだ20名を紹介したい。この20名こそが世界で戦える選手たちで、将来、プロを狙える逸材として、世界大会を経験をさせるべきと考えた。

 

強豪国でも勝負できる9人の剛腕たち

【投手】
佐々木 朗希(大船渡)
奥川 恭伸(星稜)
西 純矢(創志学園)
飯塚 脩人(習志野)
浅田 将汰(有明)
池田 陽佑(智辯和歌山)
宮城 大弥(興南)
玉村 昇悟(丹生)
及川 雅貴(横浜)

各投手の持ち味を紹介

2年生から注目された西純矢(創志学園)と奥川恭伸(星稜)※写真一部 提供=共同通信社

 世界大会を見て感じたのは、パワー型のピッチャーは大きなアドバンテージになるということ。特に右投手は140キロそこそこでは通用しないということが分かった。今回は右投手6名、左投手3名で考えた。
 今年は、佐々木 朗希(大船渡)、奥川 恭伸(星稜)、西 純矢(創志学園)の3名がエース格。この3人は今回の優勝候補とみられているアメリカ、パナマ、韓国、台湾相手に好投ができると評価している。

 佐々木は160キロをマークしたように、力を入れた時の150キロ中盤の速球、140キロ近いスプリット、130キロ後半のスライダーは群を抜いている。金属でさえもまともに飛ばせない佐々木のピッチング。木製バットを使うこの大会では圧巻の投球ができるだろう。

 奥川は試合の流れを読んでピッチングができること。勢いをつけるために150キロ超のストレート、130キロ前半のチェンジアップ、130キロ前半のフォークで圧倒するパワーピッチングも見せれば、140キロ中盤の速球、カーブを織り交ぜ少ない球数で抑える投球スタイルも見せる。球数制限がある国際大会で効率的な投球で試合を組み立てられる奥川の存在は大変貴重である。アメリカ戦で先発させるならば奥川だと思っている。

 西の投球を岡山大会で見た時、ストレートの勢いは奥川よりも凄いのでは?と思わせるストレートは素晴らしかった。コンスタントに140キロ後半の速球を投げられ、縦スライダー、スプリット、カーブの精度も高く、十分に世界で通用する投手。甲子園に出ていないからこそ、疲労は抜けており、快投が期待できる投手だろう。



ここ1年で急成長を遂げる飯塚脩人(習志野)と池田陽佑(智辯和歌山)※提供=共同通信社

 残り右投手は3人。今年の高校生は2、3年生含めて優秀な投手が多いが、その中で、球速、変化球、メンタル含めて優秀だと感じたのは飯塚 脩人、池田 陽佑、浅田 将汰の3人だ。

 飯塚は右スリークォーターから投じる140キロ後半の速球は回転数が高く、空振りが奪え、スライダー主体だったが、フォーク、チェンジアップの精度も高い。リリーフ・飯塚になった時の集中力、精神力の強さは素晴らしく、激戦の甲子園でも好投を続けた飯塚は世界の舞台でも光り輝く投手として推したい。

 浅田は甲子園に進めなかったが、140キロ後半の速球、スライダー、カーブ、チェンジアップの精度がすべてがハイレベル。特にシンカー気味に落ちるチェンジアップは落差抜群。スタミナもあり、先発・中継ぎでも対応ができる。あと浅田は打撃が非常に良い。高校日本代表候補の研修合宿で、浅田は投手ながら木製バットでも快打を連発していて、普通に野手並みの打撃をしていた。重宝する存在になるだろう。

 池田はこの春、急激に伸びた速球投手。2回戦の明徳義塾戦では最速150キロを計測。それもコントロール重視の投球で、常時140キロ中盤〜140キロ後半を計測するようになったエンジンの大きさは高校生トップクラスで、制球力も非常に高い。変化球は120キロ台中盤のスライダー、130キロ前半のカットボール、フォークを内外角に投げ分ける投球は超高校級。精神面も落ち着きがあり、日本代表に相応しい投手と評価した。

 左腕は宮城 大弥(興南)が一番評価。左スリークォーターから投じる140キロ後半の直球、スライダー、浮き上がって落ちるチェンジアップで三振を量産。左スリークォーター系に弱い台湾に最適の投手。

 玉村 昇悟(丹生)は今年の左投手の中でも140キロ前後のストレートを右打者でも、左打者でも内外角に投げ分けができる好投手。緩急も使える好投手。例年、日本代表に選出されている制球力が高い140キロ左腕は必ず選出されるが、玉村はその条件に該当する投手だと評価している。どのポジションでも投げられそうだ。

 最後に及川 雅貴。終わり方は決して良くなかった。ただ最後の夏を通してみると、140キロ中盤の速球は勢いがあり、スライダー、カーブの精度も高く、神奈川大会では10.2回を投げて、12奪三振、3失点と内容は悪くなかった。あまりのポテンシャルの高さに、求められるものが高く、本人も苦しんだと思うが、やはり日本代表に相応しい投手だと思う。国際大会の経験、ハイレベルなチームメイトの交流は及川をさらに進化させる意味でもよい機会になるのではないかと信じている。本調子ならば、アメリカ相手にも投げられる投手だ。

 ぜひファンの皆様も自分が選ぶU-18代表を予想しながら、正式発表を楽しみにしてもらいたい。

 次回は野手編をお届け!金属から木製に握り替え、国際大会ではアジャストに苦労するスラッガーたち。そんな強打者たちを選ぶうえで大事にした基準線とは?気になる記事は近日中公開!皆さんも予想しながら掲載までお持ちください!