2019年10月21日(月)、徳島県徳島市の徳島ワシントンホテルにおいて組み合わせが決まった「令和元年度(第72回)秋季四国地区高等学校野球大会」。10月26日(土)からは徳島県鳴門市の徳島県鳴門総合運動公園野球場(オロナミンC球場)と徳島県阿南市の徳島県南部健康運動公園野球場(アグリあなんスタジアム)で熱戦の火ぶたが切られる。

 絶対本命不在、どの試合でも接戦が予想される今大会、果たして混戦に断を打ち、令和初の秋季四国王者に輝くのはどの学校なのか?出場全12チーム主将の一言コメントも紹介しつつ、4ブロックに分けて展望を加えていこう。

 後編では明徳義塾や高知中央のいる2つのブロックをメインに見ていきたい。

■開催期間:2019年10月26日〜11月3日
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令和元年秋の四国王者決定戦 混戦に断を打つのはどの学校か?【秋季四国大会・前編】

<徳島北(徳島県1位)、小松(愛媛県2位)、明徳義塾(高知県3位)ブロック>

左から山本圭吾、河野 勇真、奥野翔琉

好投手備える徳島北・明徳義塾に小松が打撃戦挑む

 準々決勝からの登場は秋季県大会初優勝となった徳島北。徳島県大会で26回を投げ防御率0.69・39奪三振と四国内でも屈指の安定感を誇る最速142キロ右腕・河野 勇真(2年主将・右投右打・175センチ78キロ・徳島藍住リトルシニア出身)が投打の大黒柱に座る。

 打線は他にも徳島大会では14打数9安打7打点6盗塁と躍動。「ムードを作ってくれた」と住吉 圭吾監督も高く評価する松原 大空(2年・二塁手・右投両打・160センチ55キロ・徳島中央リトルシニア出身)を2番に据え、徳島大会チーム打率.365の切れ目ない戦力て3年ぶり2度目の出場でセンバツ初出場を虎視眈々と狙う。

 その徳島北に挑む形となるのは2年ぶり3度目の大会出場で初センバツを期す小松と、7年連続30度目の四国舞台で2年ぶり19度目のセンバツを志す明徳義塾の勝者だ。

 小松は東予地区予選からの愛媛県大会5試合で75得点・74安打・チーム打率.398のハイアベレージをマークした打線が魅力。その中で21打数6安打9打点とやや不振に終わった4番・山本 圭吾(2年・右翼手・右投左打・171センチ74キロ・広島ヤングボンバーズ<広島>出身)が復調し、投手陣の整備が為されれば四国大会でも強打炸裂の期待が高まる。

 これに対する明徳義塾は準決勝・高知中央戦における11失点にもつながった4試合6失策の守備改善が急務。高知県予選15打数5安打3盗塁2打点の奥野 翔琉(2年・右翼手・右投左打・明徳義塾中出身)といった足のある選手を絡め、3位決定戦・高知商戦では連投で115球9安打無四球2失点完投とエースの意地を示した新地 智也(2年・左投左打・175センチ70キロ・ヤング岡山メッツ<岡山>出身)の制球力を引き出す形をとりたい。

主将コメント
徳島北:河野 勇真(2年・投手)
 小松、明徳義塾どちらのチームも力はある。徳島県大会では中盤で打線が沈黙する傾向があったので、そこを集中していきたい。個人的には自分のピッチングをして、優勝して甲子園に行きたいです。

小松:北 龍輝(2年・一塁手・右投右打・171センチ80キロ・今治市立大島中出身)
 自分たちの持ち味はバッティング。そのチームカラーをしっかりと出しながら一戦一戦を戦っていきたいです。

明徳義塾:鈴木 大照(2年・捕手・右投右打・170センチ68キロ・河南リトルシニア<大阪>出身)
 高知中央に四国大会でリベンジしたい想いはあるが、その前に一戦一戦をバッテリー中心に戦うこと、そして1球の大事さをもう一度見直したい。優勝して明治神宮大会に行きたいです。

<高知中央(高知県1位)、大手前高松(香川県2位)、城東(徳島県3位)ブロック>

左から内田悠太、森本夢叶、和田育也

フレッシュな顔ぶれから抜きんでるチームは?

 高知中央、城東は大会初出場、大手前高松も大会2年ぶり2度目の出場とフレッシュな顔ぶれがそろった。この3チームはセンバツ含め甲子園初出場を目指すことになる。(注:城東は1949年夏に甲子園出場を果たしているが、この時は徳島商と併合していた時代。出場カウントは徳島商のみにされている)

 大手前高松の注目は夏の香川大会で最速147キロを叩き出した内田 悠太(2年・179センチ66キロ・右投右打・高松市立国分寺中出身)だが、この秋の球速は143キロ止まりで24回を投げて防御率も3.00。とはいえ、香川県大会準々決勝では前年四国大会Vの高松商に競り勝ち、チーム打率も.365をマークするなど総合力は1位校と引けを取らないものを持っている。

 加えて四国大会では夏に5番を打っていた古川 裕太郎(1年・中堅手・右投右打・171センチ66キロ・丸亀市立飯山中出身)も背番号「20」で復帰。対する城東もチーム打率.361・5試合で盗塁20個の走力、最速135キロのキレがあるストレートを持つエース・髙木 太陽(1年・右投右打・185センチ83キロ・石井町立石井中出身)と多くの武器を持っており、この1回戦は大会屈指の好勝負となること確実だ。

 この2チームを待ち受ける高知中央は最速142キロ右腕・和田 育也(2年・179センチ78キロ・右投右打・南国ヤングマリナーズ出身)、大会ナンバー1遊撃手・板谷 朋生(1年・遊撃手・右投右打・167センチ67キロ・南国ヤングマリナーズ出身)を筆頭にした数多くのタレントが5試合19犠打にも表れている組織的な戦いで見せる。

主将コメント
高知中央:管原 洸太(2年・捕手・右投右打・179センチ68キロ・大阪東淀川ボーイズ<大阪>出身)
 高知県予選同様に自分たちは挑戦者の持ち続けることが大事。県予選では終盤にミスが出る場面もあったが、四国大会で流れが変わる可能性もある。そこはもう一度詰めていきたいです。目指すのはもちろん優勝です。

大手前高松:山下 草輔(2年・二塁手・右投右打・164センチ60キロ・広島スターズ<広島・軟式>出身)
 四国大会では走塁を活かし、相手にプレッシャーをかけながら自分たちの野球を展開したい。僕らの目標は「甲子園で勝つ」なので、そのためにこの大会を勝ち上がりたいです。

城東:西田 琢真(2年・右翼手・右投左打・165センチ60キロ・徳島市国府中出身)
 僕らはチャレンジャーなので一丸となって闘いたい。走塁面でバリエーションを発揮してまず1勝をあげ、ベスト4以上を目指します。

 なお、大会の優勝チームは11月15日(金)に開幕戦を迎える「第五十回記念明治神宮野球大会」に四国代表として出場。今大会での成績が四国地区に一般選考枠2.5枠が与えられる来年3月・阪神甲子園球場で開幕する「第92回全国高等学校選抜野球大会」出場校選考の重要な参考資料となることを意識しつつ、自分たちの力を相手に対応しながら出せたものが、栄冠獲得へのウイニングロードを歩むことになるだろう

■開催期間:2019年10月26日〜11月3日
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記事=寺下 友徳